おとなの恋の測り方 (2016)：映画短評

まさに、“人は見た目が100パーセント”なのか？映画。オリジナルはアルゼンチン映画で、その後コロンビアでもリメイクされるほど、普遍的なテーマといえるが、フランス版は140cmに満たない小っさいおっさんを、80cm以上の国民的俳優ジャン・デュジャルダンが演じる面白さがポイント。シーンによって、彼の顔の大きさのバランスがおかしくなるのはご愛嬌だが、気になるのは仲のいい息子のボンクラっぷり。さらに、あれだけ盛り上がってた卓球試合を投げっぱなしにするなど、まとめ方が強引すぎ。毒舌なヒロインの母親もキーパーソンになっているが、いろんな意味でファレリー兄弟の『愛しのローズマリー』の方が一枚上手だ。