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Bの戦場 (2018):映画短評

Bの戦場 (2018)

2019年3月15日公開 90分

Bの戦場
(C) ゆきた志旗/集英社 (C) 吉本興業
相馬 学

好感度高めの日本版『愛しのローズマリー』

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 端麗とは言えない容姿をドラマの中でどう笑いに変換するのかは、とてもデリケートな問題だが、本作は巧い。“ブス”のやるせない心情をたどりつつ、それでもくじけない心の強さをキャラの魅力として機能させる。

 原作の力はもちろんく大きい。ヒロイン目線をキープしつつ、その胸の内に寄り添う進行。エキセントリックだが憎めない仕事人である上司の描写。小説のチャームが見事にくみ取られている。

  “自分に自信が持てなかったら他人を好きになる勇気も持てない”などの名言も活き、コミカルな展開の中にもハッとさせられる。ライトだが歯応えのあるロマンチックコメディ。日本版『愛しのローズマリー』というべきか。

この短評にはネタバレを含んでいます
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