シネマトゥデイ

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相馬 学

相馬 学

略歴: アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況: 『ジグソウ~』『It/イット~』等の劇場パンフレットに寄稿。機会があれば、ご一読を。

相馬 学 さんの映画短評

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  • DESTINY 鎌倉ものがたり
    作りこまれた世界観に、フアンタジーの妙をみる
    ★★★★★

     メインの舞台となる鎌倉から黄泉の国まで、徹底的にビジュアルをつくりこむ、いつもながらの山崎監督らしさ。ファンタジーの世界をビジュアル的に構築するうえで、これほど心強い才能はない。

     原作のやわらかなユーモアを活かし、とげとげしさを排除したつくりは、堺雅人、高畑充希をはじめとする“ふんわり”したキャスティングにもうかがえる。安藤サクラによる軽いノリの死神には、とりわけ味があり、見惚れてしまった。

     “前世からの運命”以外に惹かれ合う理由が語られないのでラブストーリーとしての重厚さに欠け、正直、薄味感は否めない。それでもロマンティックなムードを醸し出すのは、世界観の作りこみがなせる技。巧い。

  • レディ・ガイ
    男っぽい個性の女優たちに仮託されたユニークな漢気
    ★★★★

     性を変えられた殺し屋の奔走と、秘密を持つ女性整形外科医への尋問。そんなふたつのエピソードが交錯する内容だが、話を引っ張るのはそれぞれの核である2大女優だ。

     前者の主役であるM・ロドリゲスが、男性時・女性時それぞれでヌードも辞さない熱演を披露すれば、後者のS・ウィーバーはハンニバル・レクターのように、すべてを見透かしたようなキャラで貫録を見せつける。両者の絡みはほとんどないが、かたや陽、かたや陰の個性が生きる。

     男気映画の鬼才W・ヒルが男勝り的な個性を持つ2大女優を使って、ハードボイルドを撮っている点も興味深く、アクションの派手さは控えめながら見入ってしまった。

  • キングスマン:ゴールデン・サークル
    コミック調に拍車がかかったノリノリの快作
    ★★★★★

     『トレインスポッティング』風の生意気さと、60's『007』シリーズの軽妙さ。新旧イギリス映画の妙味を併せ持つ前作はアップビートのノリを楽しませてくれたが、今回はその進化を確かに感じさせる。

     前作でスパイとなった主人公の成長ぶりは頼もしいが、一方で性交渉を要する任務での悪戦苦闘や、恋人との仲違いなどの青二才ぶりがユーモアと化す。50年代かぶれのヴィランなど個性的キャラも妙味だし、アクションも本格派。それらがリズムを崩すことなく、ハイスピードで連ねられている点に脱帽。

     コミックをワクワクしながらめくるような興奮。この劇画調は、『キック・アス』の監督×原作コンビならではだ。快作!

  • 彼女が目覚めるその日まで
    ドラマは?だが、確実に意義のある力作
    ★★★★★

     『エクソシスト』の元ネタになった事件の原因とも考えられている、抗NMDA受容体脳炎なる病気を題材にした実話……という点に興味が引かれて観た。この難病に冒された実在の女性の体験談なのだから当然といえば当然だが、闘病者への真摯な姿勢は確かに感じとれる。

     感情の振りの激化や、極度の鬱といった、多種症状の描写はドキュメンタリーのようにリアル。ヒロインを囲む家族や恋人の心模様をストレートにクローズアップしている点もいい。

     ドラマとしては山場にかける分、物足りさはあるものの、抗NMDA受容体脳炎という病を世に知らしめるうえでは意義のある力作。実年齢より上のキャラに挑んだクロエの頑張りも光る。

  • カンフー・ヨガ
    インドに飛んでもジャッキーはジャッキー
    ★★★★★

     ジャッキーと宝探し組合せは、“アジアの鷹”シリーズを例に出すまでもなく好相性。インド映画のエッセンスがそこに加わることに注目して見たが、ジャッキー映画は、やはりジャッキー映画である。

     カンフーを活かした格闘アクションは、いつものように目を見張るし、美女絡みのジョークも快調。マサラムービー特有の群舞は確かに新鮮だし、見どころでもあるが、ジャッキーのテンションが落ちていないことに何より嬉しくなる。

     ドラマ的には説明不足だったり何かが抜け落ちていたりで穴はあるが、アクション面だけでもモトはとれる。ジャッキー以外では、ハイエナの檻の中で奮闘するアーリフ・リーの若々しい熱演に目を見張った。

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