シネマトゥデイ

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相馬 学

相馬 学

略歴: アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況: スターチャンネルの無料放送番組『GO!シアター』に出演中。新作映画について語ります。

相馬 学 さんの映画短評

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  • テルマ
    リピートすればさらに唸る! 少女スリラーの傑作
    ★★★★★

     2018年の日本公開の作品では、『RAW 少女のめざめ』に匹敵する、恐ろしくよくできた”新女子大生の新生活”スリラー。

     ヒロインのめぐるミステリーで見る者の興味を引き寄せ、エロティシズムと恐怖を振りまきながら展開するドラマ。衝撃的な展開はもちろん、氷上や雪景色、俯瞰ショットなど、映像の一瞬一瞬にドキッとさせられ、ラース・フォン・トリアーの甥っ子ヨアキムの才腕に見惚れてしまった。

     単に怖さを味わっても面白いが、少女が自我を確立するまでの成長ドラマとしても成立しているのも見事。ティテールの巧みさ確認することを含めて、一度見たら、違う角度からもう一度見てみることをおススメしたい。

  • ファイティン!
    演出&ドンソクの力技に身を委ねて、泣くべし!
    ★★★★

     劇中でもタイトルが挙げられる『オーバー・ザ・トップ』からヒントを得たことは想像がつくし、家族劇で感動に持ち込むのも想定内。そうわかっていても泣けるのは、韓国映画ならではのアツい感情描写がなせる技か。

     力コブや表情に肉薄するアームレスリング描写は見ていて力が入る。それゆえ、ともすればベタに映る人と人との絆のエピソードにも気持ちを持っていかれる。演出の力技の勝利。

     そして主演のマ・ドンソクが放つ圧倒的な存在感。彼に腕相撲をさせるコンセプトから本作は始まったとは監督の弁だが、韓国生まれの米国人という設定はドンソクそのままで、演技に力が入ったのはそのせいかもしれないが、とにかくハマリ役。

  • アンダー・ザ・シルバーレイク
    現実からシュールな闇世界へ越境するLAの悪夢
    ★★★★★

     『インヒアレント・ヴァイス』のような生活感のあるLA探偵ストーリーを、デヴィッド・リンチが撮ったらこうなるか…と思わずにいられない怪作。

     前半は現実的なトーンで展開するが、後半はシュールな方向へ。主人公が踏み込む暗部の底なし感が鮮烈で、謎解きにこだわらなければ、リンチ映画のようなキテレツな世界を楽しめるだろう。ローラ・パーマー的存在感を放つR・キーオがイイ。

     前作『イット・フォローズ』でストーリーテリングの巧みさを見せつけたミッチェル監督の手腕は健在で、映画の中にグイグイと引きこんでくれる。音楽や小道具を含め、詰め込み過の気がしないでもないが、監督の才気は確かに感じ取れる。

  • ルイスと不思議の時計
    ホラーではないが、青二才ストーリーから軸はブレず
    ★★★★★

     スピルバーグ率いるアンプリンが残虐ホラーの異才E・ロスにファンタジーを撮らせるのは意外かもだが、『ホステル』も『グリーン・インフェルノ』も悲劇に突進していく青二才の”ドラマ”を基盤にしていたことを思えば腑に落ちる。もちろん向かう先は悲劇にあらず。

     ここでの青二才とは孤児の少年と、魔法がヘタな叔父という魔法使いたち。難局に直面した彼らのそれぞれの責任感がドラマを動かす。

     青二才たちが一歩踏み出し、成長する物語は児童文学の原作らしく子どもに寄りがちではあるが、J・ブラックら芸達者な俳優陣の妙演が生きて一気に見せる娯楽作に。監督のアンプリン愛も垣間見え、ほっこりしてしまった。

  • LBJ ケネディの意志を継いだ男
    大統領が“愛されたい”と思っても、いいじゃないか!
    ★★★★

     ケネディ暗殺の衝撃も醒めぬうちに副大統領から合衆国大統領となったジョンソン。北部出身でリベラルなケネディの後を継いだ、南部出身・保守派の彼は、たださえ混乱した状況下で、より難しい立場に追い込まれる。そこにドラマを見出したのが本作。

     最大の懸案はケネディが推進していた公民権法案。人種差別の法的撤廃は南部議員の方針に反するが、それでもジョンソンは推し進めた。

     面白いのは彼の原動力を“愛されたい”という一心に置いたところ。タフな南部出身者のイメージが強い彼の、意外に脆い面にスポットを当てたことで人間味が出た。W・ハレルソンの好演もあり、周りが敵だらけの劣勢での戦いは熱を帯びる。巧い。

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