最高に痛快な社会派ブラックコメディ

2020年5月19日 猿渡 由紀 サンキュー・スモーキング ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
サンキュー・スモーキング

ジェイソン・ライトマンのデビュー作は、今も彼の最高作。主人公の仕事がタバコ業界を弁護し、宣伝することというのが、すでにおもしろい。朝鮮戦争を戦った彼のボス(J・K・シモンズ)の「今じゃ中国が一番のお客様だよ。あんなに殺さなきゃよかった」など、とにかくセリフが絶妙。彼のお仲間である酒や銃の業界はもちろん、議員、記者、アメリカという国も、容赦なく風刺される。ハリウッドのトップエージェント(ロブ・ロウ)と彼の部下(アダム・ブロディ)は、誇張の中にも真実があってとりわけ笑った。痛快な脚本、絶妙なアンサンブルキャストが作り上げた、最高の社会派ブラックコメディだ。

猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴:東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

近況:

猿渡 由紀さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]