美しく平和な住宅街で見過ごされた児童虐待の地獄

2020年5月20日 なかざわひでゆき 隣の家の少女 ★★★★★ ★★★★★

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隣の家の少女

 アメリカが最も豊かで美しかった’50年代末、絵に描いたように長閑で平和な住宅街。その一角にある平凡な家庭の地下室で繰り広げられた凄惨な児童虐待と、その異変に気付きながらも救いの手を差し伸べられなかった無力な少年の絶望を描く。原作はベストセラー作家ジャック・ケッチャムの小説だが、元ネタはアメリカで実際に起きた事件。臭いものに蓋をする社会では弱者の口もまた塞がれ、綺麗な表層の裏に隠れた腐敗は見過ごされる。大人になった主人公の回想形式はスティーブン・キングっぽい雰囲気だが、しかしその語り口は遥かに痛ましく容赦がない。(DVDレンタルあり)

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください♫なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

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