シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 映画および海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で10年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)などの著作も多い。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆき さんの映画短評

全999件中1~5件を表示しています。 Next »
  • エターナル
    イ・ビョンホンの抑えた演技は秀逸だが、最後のオチは賛否あり?
    ★★★★★

     仕事一筋で家庭を顧みなかった韓国のエリート証券マンが、思いがけず失職したことから妻子を訪ねてオーストラリアへ旅立つも、そこで仕事以外に失ったものの大きさを思い知らされることになる。
     父親不在でも幸せそうに暮らす妻子に声をかけることすらできず、異国の地をあてどなく彷徨うしかない主人公。感情を抑制したイ・ビョンホンの静かな演技が、むしろ彼の途方もない虚無感や無力感を雄弁に物語る。
     強烈な競争社会にあって、人々がなりふり構わず物質的な豊かさを求める韓国。その歪みが招いた悲劇を描く作品だが、ハリウッドの某有名どんでん返し映画を明らかに模倣したラストのオチは賛否あることだろう。

  • ライカ
    同性愛に厳しいロシアで撮られた女の子同士のラブストーリー
    ★★★★★

     近年、旧ソ連圏で映画を作っている今関あきよし監督が、ロシアのモスクワを舞台に撮った最新作。超甘えん坊で面倒くさいロリ系日本人女子ライカと、そんな彼女に振り回されつつも離れられないロシア人女子ユーリャによる、女の子同士のラブストーリーだ。
     といっても、いわゆる同性愛映画とはちょっと違う。彼女たちの関係は、未熟さゆえの依存心に起因する疑似恋愛的なもの。ゆえに、どちらかが精神的に自立すれば、あっという間に脆くも壊れてしまう。
     繊細で傷つきやすくて猛烈に天邪鬼なライカを演じる宮島紗絵の不思議少女っぷりが出色。ポップでガーリーなテイストも、『アイコ16歳』などアイドル映画で知られる今関監督らしい。

  • 悪女/AKUJO
    女性アクション映画の最高峰現る
    ★★★★

     数ある女性アクション映画も『アトミック・ブロンド』で一つの頂点に達したと思っていたが、その認識を文字通り根底から覆すような傑作が韓国から登場した。一人称の主観映像で描かれるオープニングの疑似ワンカット・アクションこそ、イリア・ナイシュラー監督の『ハードコア』を見ていればさほど驚くに値しないし、『ニキータ』の韓国的解釈と呼ぶべき愛憎のリベンジ・ストーリーにも目新しさはないものの、主人公スクヒを演じる女優キム・オクビンのスタント演技はシャーリーズ・セロンを軽く凌駕するし、隙がないくらいにスタイリッシュなチョン・ビョンギル監督の演出にも圧倒される。まさにあっという間の2時間強。抜群に面白い。

  • コンフィデンシャル/共助
    南北融和ムードの今だからこそ見るべき異色バディアクション
    ★★★★

     南北朝鮮の安全を根底から揺るがす犯罪事件を解決するため、北朝鮮のエリート捜査官と韓国の落ちこぼれ刑事がコンビを組んでソウルを舞台に大暴れする。平昌オリンピックでにわかに南北融和ムードが高まる中での、まさにタイムリーな日本公開だ。
     基本は『リーサル・ウェポン』に連なるバディ物。韓国映画ならではの凄まじいアクションのド迫力もさることながら、「確かに北朝鮮は邪悪な独裁国家だが、しかし韓国とて理想的な民主国家だと胸を張って言えるだろうか?」という視点で描かれる骨太な人間ドラマが実に奥深い。ラストは少々楽観的にも思えるが、しかしこれは朝鮮半島の平和を願う韓国人の偽らざる気持ちの表れであろう。

  • 犬猿
    「きょうだい」とは良くも悪くも自分自身の写し鏡
    ★★★★

     真面目で堅実な弟と、落ちこぼれでヤクザな兄。美人だけどオツムの弱い妹と、仕事は出来るけど見た目の冴えない姉。そんな2組の「きょうだい」の因縁バトルを描いたコメディである。
     赤の他人だったら無視するなり距離を置くなりすれば済むレベルだけど、身近な近親者だからこそ無性にイラっとする「目の上のタンコブ」感が絶妙。些細ないざこざが雪だるま式に膨れ上がりこじれていくのだが、結局のところ、良くも悪くも「きょうだい」って自分自身の写し鏡なんだよね、と気づかされるわけだ。
     パッと見だけでハマリ役のニッチェ江上敬子は予想以上の好演。ただのいい話で終わらせないオチもグッドだ。

全999件中1~5件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク