シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆき さんの映画短評

全1,148件中1~5件を表示しています。 Next »
  • A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー
    テレンス・マリックの影響も伺える、哀しく切ない幽霊譚
    ★★★★

     これは意表を突かれた。不慮の事故で死亡し、残された妻の傍にいるため幽霊となった男性。やがて彼女は夫婦の想い出が詰まった家を去るが、外へ出られない主人公は一人ぽつりと残されてしまう。誰にも姿が見えず、誰とも喋ることが出来ず、ただ無言で時間と住人の移り変わりを見守ることしかできない幽霊。白いシーツを被ったユーモラスな姿が、むしろ主人公の果てしない孤独と哀しみを引き立てる。デヴィッド・ロウリー監督は出世作『セインツ −約束の果て−』でもその傾向はあったが、詩情豊かでナチュラルな映像美や主観的な時間と空間の感覚表現に、テレンス・マリックを彷彿とさせるものがある。不思議な味わいがクセになる映画だ。

  • アウト&アウト
    シリーズ化を希望したい和製フィルムノワールの佳作
    ★★★★

     漫画家・小説家・映画監督と多彩な才能を持つきうちかずひろ氏が、自らの原作小説を映像化した18年ぶりの長編映画監督作。皮肉屋で不愛想な元ヤクザの私立探偵が、とある依頼をきっかけに有力政治家の暗い過去と隠蔽工作を暴いていくこととなる。これぞまさしく和製フィルムノワール。『カルロス』や『鉄と鉛』の頃のハードなバイオレンス描写は影をひそめ、レイモンド・チャンドラーさながらのクールで渋い世界観に暖かな人情と乾いたユーモアを散りばめながら、裏社会に生きる日陰者や名もなき弱者の悲哀を浮かび上がらせる。苦虫を嚙み潰したような主人公・遠藤憲一と素直で聡明な少女・白鳥玉季のかけ合いも微笑ましい。シリーズ化切望!

  • アンクル・ドリュー
    NBAスター選手軍団が大挙出演する異色のスポ根コメディ
    ★★★★

     金なし人望なしチームなしの負け犬バスケ・コーチが、伝説の名選手アンクル・ドリューとその仲間たちを集めて老人チームを結成し、ストリートバスケ大会で起死回生の一発逆転勝負に挑む。最大の見どころは、カイリー・アービングやシャキール・オニールら、特殊メイクで老人たちを演じる本物のNBAスター選手軍団。既に役者としての実績があるオニールはともかく、素人俳優とは思えない彼らの芸達者ぶりには驚かされる。ストーリー自体は簡単に先が読めるものの、愛情溢れる人間模様とパンチの効いたユーモアが魅力。アイズレー・ブラザースをノートリアス・B.I.G.と勘違いしてひと悶着するなど、音楽ネタの世代間ギャップにもニヤリ。

  • ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
    『ハリポタ』ファンの心理をくすぐる要素が満載!
    ★★★★

     『ファンタスティック・ビースト』シリーズ待望の第2弾。若き日のホグワーツ校長ダンブルドア先生が登場し、『ハリー・ポッター』原作シリーズでほのめかされていた、闇の魔法使いグリンデルバルドとの因縁の過去が少しずつ明らかにされる。ダンブルドア先生役にジュード・ロウってイケメン過ぎやしない?と思ったが、年齢的にも枯れ具合的にもちょうどいい按配。エディ・レッドメインとの良き師弟関係も微笑ましい。錬金術師ニコラス・フラメルの登場も『ハリポタ』ファンならニヤリ。今回はホグワーツも舞台になるしね。ただ、テンポ良く賑やかな割に、終わってみれば意外と話が先に進んでいない。とりあえず、早く次回作を頼んます(笑)!

  • マンディ 地獄のロード・ウォリアー
    さながらグラインドハウス×サイケデリック・アート!
    ★★★★★

     もしかすると今年一番の怪作かもしれない。ストーリー自体は至極単純。マンソン・ファミリーみたいなカルト教団に最愛の妻を殺されたニコラス・ケイジが、クロスボーやチェーンソーを手にして血みどろの復讐を遂げるわけだが、しかしこのドラッグでラリッたようなトリップ感覚満載の映像と異様なテンションは、まさに狂気の世界そのもの。邪悪でありながらも美しい。さながらグラインドハウス×サイケデリック・アートといった感じで、デヴィッド・リンチやニコラス・ウィンディング・レフンとはまた一味違ったタイプのカルト臭が漂う。監督はパノス・コスマトス。この異形の才能が、あの娯楽職人ジョルジ・パン・コスマトスの息子とは!

全1,148件中1~5件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク