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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 映画および海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で10年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)などの著作も多い。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆき さんの映画短評

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  • ジーサンズ はじめての強盗
    弱者に厳しい現代社会に、ご老人たちが反旗を翻す!?
    ★★★★★

     銀行は住宅ローンの金利をいきなり跳ね上げ、長年勤めた会社は国外移転のため企業年金を打ち切り、医療費は高すぎておちおち病気にもなれない。そんなお先真っ暗な老後の生活に我慢ならなくなった高齢者たちが、人生一発逆転を賭けて銀行強盗に挑む。
     いわば、弱者に厳しい現代アメリカ社会を風刺した犯罪コメディ。あまりにも都合が良過ぎる展開だらけだが、下町人情喜劇的なユーモアは嫌いじゃないし、気持ちよく映画館を後に出来るところもいい。
     マイケル・ケインにモーガン・フリーマン、アラン・アーキンと、全員80代の主演トリオも好演だが、御年76歳のアン=マーグレットが全然変わっていないのは驚く。究極の美魔女だね。

  • ふたりの旅路
    古都リガを訪れた日本人の『ロスト・イン・トランスレーション』
    ★★★★★

     日本とラトヴィアの文化交流で古都リガを訪れた女性の前に、神戸の震災で亡くなった夫の幽霊が現われる。深い喪失感に囚われ続けた人間の再生物語なのだが、全編に渡ってシュールでトボけたトーンのユーモアが貫かれており、ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』にも似た味わいがある。
     特筆すべきは、洗練の極みとも言うべき演出。細部まで計算され独特のカメラアングルが、リガと神戸それぞれの街並みや空間の美しさを際立たせ、そこへ桃井かおりとイッセー尾形の抑制を利かせた芝居を配することで、日本的な侘び寂びの情緒すら醸し出す。35年前に家族でリガを旅した筆者としては、その風情ある景色も懐かしい。

  • ハクソー・リッジ
    戦場で武器を手に戦うことばかりが勇気の証ではない
    ★★★★★

     恥ずかしながら、良心的兵役拒否という言葉を本作で初めて知った。宗教上の理由などにより兵役を拒否することで、第二次世界大戦時の米国では1万人以上の良心的兵役拒否者が他の代替業務に従事したという。当時の日本だったら確実に非国民扱いだろう。やはりアメリカは懐が深い。
     絶対に人殺しはしないという信念のもと、戦場で人の命を救う医療兵を志願する本作の主人公。個人の力ではどうしようもない社会の大きなうねりの中で、自分が正しいと思うことを貫く。それこそが真の勇気だ。
     肉片飛び散る凄まじい戦闘シーンは『ブレイブハート』にも匹敵。と同時に、瑞々しくも味わい深い人間ドラマに、メル・ギブソン監督の成熟を感じる。

  • 世界にひとつの金メダル
    『シービスケット』の系譜に連なる正統派馬術映画
    ★★★★★

     実在したオリンピック馬術選手と競技馬を描いた作品。才能はあるものの劣等感を抱えた主人公が、挫折を繰り返しつつも周囲の人々の叱咤激励に支えられ成長していく。『シービスケット』と同様に、人間ドラマに焦点を絞って仕上げているため、馬術競技に興味がなくとも感情移入しやすい。
     主演・脚本のギョーム・カネ自らが代役なしで競技シーンを演じているのもポイント高い。もともと馬術のジュニア選手だったそうだ。脇役もベテラン名優揃いだが、中でも日本公開が名作『赤と青のブルース』以来56年ぶりのジャック・イジュランには驚いた。それにしても、『スキャナーズ2』の監督がこのような正統派映画を撮るようになるとは。

  • リベンジ・リスト
    ヅラボルタ…いえ、トラボルタの生え際も気になるB級リベンジ物
    ★★★★★

     チンピラ集団に最愛の妻を殺された元特殊部隊工作員をジョン・トラヴォルタが演じるリベンジ物。事件の背後には汚職政治家や汚職警官の陰謀が…ってな展開を含め、さすがにストーリーは手あかの付き過ぎた感が否めないものの、そこは『マスク』や『イレイザー』のベテラン、チャック・ラッセル監督。テンポ良く無駄のない演出で、普通に面白いB級アクション映画に仕上げている。
     相棒役クリストファー・メローニ、妻役レベッカ・デモーネイも好演。トラヴォルタのマネキンみたいな髪の生え際は気になって仕方ないけど(笑)。もともとはニコラス・ケイジ主演、ウィリアム・フリードキン監督の企画だったらしいが、そちらも見てみたかった。

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