シネマトゥデイ

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆき さんの映画短評

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  • 帰ってきたムッソリーニ
    こうなったら日本版リメイクも作らねばなるまい
    ★★★★

     ‘17年のイタリアへタイムスリップしたムッソリーニが、テレビやSNSを通じて再び大衆の心を掴んでいく。ストーリー自体は『帰ってきたヒトラー』の主人公をムッソリーニに入れ替えただけだが、しかし劇中に挿入される市民の街頭インタビューからは、現代イタリアの危うい世相がリアルに浮かぶ。少子高齢化で若者の声は政治に反映されず、政治家が不正ばかりするから市民レベルにも不正が蔓延し、政治に期待できないからと多くの有権者は投票にもいかない。不満のはけ口はマイノリティへと向かい、いい年した大人が平然と人種差別を公言し、それをメディアが金儲けのために煽る。かつての同盟国の惨状は、いろんな意味で他人事ではない。

  • 見えない目撃者
    オリジナルに勝るとも劣らぬ日本版リメイク
    ★★★★

     韓流サスペンス『ブラインド』の日本版リメイク。先に作られた中国版リメイクは、基本的にオリジナルの完コピに近かったのだが、本作はかなり大胆な脚色と変更が施されており、韓国版よりもさらにハードでショッキングな仕上がりだ。交通事故で最愛の弟と視力を失った元女性警官が、高校生の少年と共に連続殺人鬼と対峙する基本設定は同じ。スマホを使った逃走劇などオリジナルの見せ場は残しつつ、犯人像をガラリと変えたことが結果的に功を奏したとも言えよう。これはマジで怖い。警察の捜査方法に大きな疑問が残るのもまた韓国版同様だが、いずれにせよオリジナルを超えてやろうという作り手の意気込みは感じられる。

  • 王宮の夜鬼
    堂々たる仕上がりの韓流ゾンビ時代劇
    ★★★★

     韓流時代劇×ゾンビ・パニックというと、おのずと世界的にも傑作と大評判のNetflixドラマ『キングダム』を連想するが、実際に同作との共通点はことのほか多い。陰謀と策略うごめく朝鮮王朝の宮廷、疫病のごとく民衆の間に広がるゾンビ感染、その混乱に乗じて権力奪取を狙う邪悪な策士、そして図らずとも王国の未来を担うことになった未熟な王子。ただ、『キングダム』が痛烈な社会風刺の視点に立っているのに対し、本作はサスペンスとアクションに比重を置いた純然たるエンターテインメントを志しているように見受けられる。そこは評価の分かれ目だが、いずれにせよスケールの大きな歴史怪奇譚として堂々たる仕上がりだ。

  • ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト
    タランティーノがお手本とする巨匠レオーネの最高傑作
    ★★★★★

     個人的には慣れ親しんだ旧邦題でのリバイバルが望ましいとは思うものの、とはいえリアルタイムでは日本未公開だったインターナショナル・バージョン、しかも昨年イタリアで完成したデジタル修復版での上映は嬉しい。言わずと知れた巨匠セルジオ・レオーネの最高傑作。もはや、マカロニ・ウエスタンというジャンルの枠を完全に超えた一大叙事詩である。この雄大なリズム、重厚なドラマ、流麗なアクション、感情を揺さぶるモリコーネの音楽。160分を超える映像のひとつひとつにレオーネの美学と哲学が詰め込まれている。今また改めて見ると、タランティーノがいかに本作を映画作りのお手本としているのかがよく分かる。

  • アナベル 死霊博物館
    基本はオーソドックスな幽霊屋敷もの
    ★★★★★

     『死霊館』シリーズのスピンオフ『アナベル』シリーズの最新作は、過去作品で脚本を手掛けてきたゲイリー・ドーベルマン(『IT/イット』シリーズも担当)の監督デビュー作でもある。心霊研究家ウォーレン夫妻の邸宅で、ふとしたことから地下の博物館に封印されていたアナベル人形が解き放たれ、留守番を任された愛娘とベビーシッター、その親友の3人の少女たちに悪霊の群れが襲いかかる。脚本はかなり趣向を凝らしているものの、全体的な仕上がりはオーソドックスな幽霊屋敷もの。そういう意味では、原点の『死霊館』に近いかもしれない。おのずと新鮮味には欠けるが、しかしドーベルマン監督の折り目正しい恐怖演出には好感が持てる。

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