シネマトゥデイ

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆき さんの映画短評

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  • バハールの涙
    ISと戦う実在のクルド人女性部隊をモデルにした力作
    ★★★★

     対ISのクルド人女性部隊は以前日本でも報道されたが、これはその彼女たちをモデルにした作品だ。主人公はヤズディ教徒のクルド人女性バハール。故郷の町をISに襲撃された彼女は、夫を含む男性住民を虐殺され、幼い息子を奪われ、自らも7000人の女性と共に性奴隷として売り飛ばされる。そして、この世の地獄をかいくぐって脱走し、女性戦闘員に志願したのだ。そんな彼女の生き様を、戦場で片目を失いながらも真実の報道に命を懸ける女性ジャーナリストとの友情を通して描く。浮かび上がるのは、家父長的社会で女性の置かれた理不尽な境遇だ。舌足らずで不完全な部分は否めない作品だが、それでもなお胸を打つに十分な説得力がある。

  • トラウマ・ゲーム 恐怖体験アトラクション
    トラウマ克服の極限ゲームが新たなトラウマを生む…?
    ★★★★★

     少女時代に父親から虐待を受けた女性が、恐怖の限界に挑むことでトラウマを克服するというアトラクション施設に入ったところ、そこでは骸骨面を被った怪しげなスタッフによる精神的・肉体的な拷問責めが待っていた…というお話。もちろん、全ては筋書きに沿った一種のセラピーなのだが、しかし主催者が精神科医気取りの素人ゆえ、事態は思わぬ方向へと暴走していくことになる。ホラー映画というよりはサイコロジカルなスリラー。理不尽な責め苦の数々を通して、徐々にヒロインの心の闇が詳らかにされていく過程は少々退屈だが、クライマックスの血みどろスプラッターはまずまずのカタルシス。その特殊メイクを西村喜廣が手掛けている。

  • クリード 炎の宿敵
    ドラゴ親子の主演でスピンオフを希望!
    ★★★★★

     アポロの息子アドニスが、かつて父親を殺した旧ソ連のボクサー、ドラゴの息子と対決する。このプロットだけでも『ロッキー』ファンなら感慨深いことだろう。東西冷戦の終結から約30年、対ロッキー戦の敗北で地位も名誉も失い、妻にまで見限られてしまったドラゴは、すっかり偏屈で疲れたオッサンになっている。そんな彼が自ら厳しく鍛え上げた息子ヴィクターを、いわば汚名挽回のための道具として使い、アドニスを打ち負かそうとけしかけるわけだ。屈折した父親の復讐心に疑問を抱き始めるヴィクター。ロッキー&アドニスのドラマよりも、気付けばこちらの複雑な親子関係に感情移入してしまう。是非ともドラゴ&ヴィクターでスピンオフを!

  • 世界でいちばん悲しいオーディション
    少女たちはなぜそこまでしてアイドルを目指すのか?
    ★★★★★

     BiSHやBISなどの人気アイドルグループを抱える音楽事務所WACKによる、2018年合同オーディションの模様を記録したドキュメンタリー。24人の少女たちが九州の離島に集められ、7日間にわたる過酷なアイドル版「ブートキャンプ」が展開するわけだが、しかし「それってアイドルとどう関係あるんだ!?」と思わず首を傾げる理不尽な課題も少なくない。だからこそ、なぜそこまでしてアイドルを目指すのか?という少女たちの考えや覚悟も次第に見えてくる。まあ、それ以前にそれだけの忍耐力や従順さなどが求められる世界なのだろうけど。その是非を含め、21世紀日本におけるアイドル像を考察する一つの材料にはなるかもしれない。

  • 22年目の記憶
    激動の朝鮮半島近代史に個人の軌跡を重ねる
    ★★★★★

     1972年に発表された朝鮮半島の南北共同声明。その陰で時代に翻弄された名もなき親子の姿が描かれる。史実を背景にしたフィクションだ。主人公は貧しい無名俳優ソングン。国家的プロジェクトで北の指導者・金日成の代役を演じるチャンスを得た彼だが、しかしそれも実現しないまま頓挫する。どうして自分は、何をやっても上手くいかないのか。心優しき父親の深い苦悩は、いつしか彼を独裁者役に囚われた偏屈オヤジへと変える。後半はそんな老父に振り回される息子テシクの姿を通じ、「1度でいいから息子に自分の立派な姿を見せたい」というソングンの切なる想いに迫る。激動の近代史に個人の軌跡を重ね合わせた脚本は巧みだ。

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