シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「映画.com」等で執筆。著作に「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: 「スター・ウォーズ」のハン・ソロを主人公にした映画から監督コンビ、「LEGOムービー」のフィル・ロードとクリストファー・ミラーが降板してびっくり。と思ったら、このコンビが現在監督探し中の「フラッシュ」を監督するかもとの噂も。それはそれで似合いそうな?

平沢 薫 さんの映画短評

全396件中1~5件を表示しています。 Next »
  • めだまろん/ザ・レジデンツ・ムービー
    いろんな意味でレジデンツらしさが味わえる
    ★★★★★

     対象がどういうものなのかを描くのではなく、映画を見る者が対象についていろんなことを考えてしまうように作られている。そんな映画の作り方が、この覆面バンドのあり方とどこかシンクロしているように感じさせる。このユニークな集団を映画にするなら、まったくのフェイク・ドキュメンタリーにしてしまうなど、もっとトンデモナイやり方もありそうなところを、あえて本作のような正攻法のドキュメンタリー形式にするところも、この集団らしいのかもしれない。とはいえ、画面に提示されるさまざまな情報を見ていると、どこかに虚構が紛れこんでいるだろうとも思わせられる。画面を見ながらいろんな意味でレジデンツらしさが味わえる。

  • コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~
    むちゃくちゃ豪華なファミリームービー
    ★★★★★

     ジョニー・デップ家と監督ケヴィン・スミス家、2つの家族が愛娘たちのために一家総出でバックアップした豪華ファミリームービー。それでいてこの監督らしいトホホなコメディなのが魅力。主演の女子高校生コンビは監督の娘とデップの娘。スミス家からは監督の妻ジェニファー・シュウォールバックが娘の母親役を演じ、監督の母親がカメオ出演。デップ家はデップが監督の前作「Mr.タスク」のヘンな探偵役で出演、息子ジャックがカメオで、子供たちの母親ヴァネッサ・パラディが教師役で登場。リリー・ローズが弟や父親に向ける表情は"素"かも? エンドロールでデップが娘に絡む画面からは、娘大好きぶりが伝わって来てそれもいい感じ。

  • ハクソー・リッジ
    自分の真実を貫く主人公が監督メル・ギブソンに重なって見える
    ★★★★

     接近戦の戦闘シーンが熾烈。今話していた隣の兵士の頭が、不意に撃ち抜かれる。爆風で身体が飛んでくる。視覚だけでなく、砂塵で息が詰まる、風圧で耳が聞こえなくなる、身体感覚を刺激する演出が生々しい。戦闘はかなり長いのに、緊張感が途切れない。
     そして主人公は、人を殺さないことを決意して衛生兵として戦場に行く男。と聞くと、理想主義者の話なのかと思ってしまうがちょっと違う。主人公は、周囲に何と言われようが、どんな状況だろうが、何が何でも自分流の真実を貫く男。そしてがむしゃらにそれを貫き通して行くと、次第に周囲も彼を認めるようになる。そういう物語。それがメル・ギブソン監督自身に重なって見えてくる。

  • ドッグ・イート・ドッグ
    夜がヤバイ。墜ちていく男たちの物語
    ★★★★★

     原作は、少年時代から犯罪社会で生きて獄中で書いた小説で作家になったエドワード・バンカーの犯罪小説。監督は「タクシードライバー」の脚本家出身で夜と犯罪が似合うポール・シュレイダー。主演は、監督と「ラスト・リベンジ」で組んで次こそやりたい映画をやろうと誓ったニコラス・ケイジ。さらに監督の希望でウィレム・デフォーが共演。この顔ぶれから想像する通りの映画になった。どこか精神的に損なわれた部分のあるダメな男3人がある誘拐を請け負うが、途中で不都合が生じ、次第に悪運の連鎖に絡め取られていく。そんなおなじみの物語が、ブラックな笑いと夜の闇が濃い映像で描かれて、ときおりギラリと危ない光を放つ。

  • キング・アーサー
    痛快!アーサー王伝説をVFXヒーロー・アクション化
    ★★★★★

     米国にアメコミ・ヒーローあれば、英国に元祖ヒーロー、アーサー王あり。英国人監督ガイ・リッチーが、みんながそんなにヒーロー好きならアーサー王伝説をアメコミ・ヒーローのフォーマットで描こうじゃないか、と撮ったのがきっと本作。従来のアーサー王映画的な文学趣味や格調は無くして、ド迫力のバトルが連続するアクション・エンターテインメントに仕上げた。さらに昨今のVFXを最小限に抑える風潮を無視した、VFXならではの大スケールの派手な映像が痛快。例えば「ロード・オブ・ザ・リング」の大きな象がより巨大化し、ああこの角度からこう撮りたかったのかと納得の形で登場。"湖の乙女"などの幻想絵画のような光景も美しい。

全396件中1~5件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク