シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: 高校生たちの生徒会長選挙運動を描くブラック・コメディ「ザ・ポリティシャン」@Netflixを見始めたら、毒がキョーレツ。タイトルからして今のアメリカの政治家ネタで、それを描くならここまでドギツくないとリアルじゃないってことなのだなぁとは思いつつ、笑いもコワバるw

平沢 薫 さんの映画短評

全722件中1~5件を表示しています。 Next »
  • アナと雪の女王2
    エルサがさらに一歩、足を踏み出す
    ★★★★★

     エルサが、さらに歩き出す。前作のエルサは自分を直視し肯定することで一歩前進したが、今回のエルサは、自分にも分からない何かに向かって進んでいくのだ。

     そんなエルサを筆頭に、この続編はいろんな点で前作と同じところに留まっていない。ストーリーが前進、謎解き要素が加味される。サブキャラも前進、前作では何もしなかった感のあるクリストフも歩き出す。名曲たちも前進、登場人物それぞれが名曲を歌うのは前作と同じだが、今回はそれらの名曲たちが、エンドクレジットで人気ミュージシャンたちにカバーされて再登場。各曲とカバーするミュージシャンの組み合わせも楽しい。

  • ファイティング・ファミリー
    アメリカ式プロレスが大好きな英国人一家が大暴れ
    ★★★★★

     これは楽しい! プロレスラーを目指す女性のスポ根ものだけど、設定がユニーク。彼女の一家は、英国人なのに全員がアメリカのショーアップ系プロレスが大好きなプロレスラー。しかも実話が元ネタ。キャストが見事で、ヒロインは「ミッドサマー」が控えるフローレンス・ピュー。兄役はちょっと若い頃のサイモン・ペッグ似の「ダンケルク」のジャック・ローデン。父親役はサイモン・ペッグとの名コンビで知られるニック・フロスト。母親役が「ゲーム・オブ・スローンズ」のコワい女王レナ・ヘディ。周囲に変わり者扱いされても負けないヒロインが、自分にも差別意識があることに気づくといういい話もあり、笑いと爽やかな感動が詰まってる。

  • エンド・オブ・ステイツ
    男たちは金より名誉よりアドレナリンを求める
    ★★★★★

     シリーズのファンが見たいものを見せる。そんな心意気がファンの支持を得ているのに違いない本シリーズは、第3作も全米ヒットして、シリーズのプロデューサー、アラン・シーゲルはあと3作作りたいと発言したばかり。ファンの見たいものとはまず、最新鋭の軍事設備、激しい銃撃戦での銃弾の重量感、爆薬の圧倒的な破壊力、そのリアルさと派手さの絶妙なバランスだろう。そして何より、男たち。金のためでも名誉のためでもなく、ただアドレナリンが大量分泌されるのを味わいたい男たちのドラマなのではないか。本作でそんな男たちを演じるのは、ジェラルド・バトラーとダニー・ヒューストン。イケメンでもなく、もう若くもなく、そこがいい味。

  • ブライトバーン/恐怖の拡散者
    赤いポスターのマント姿にピンときたら、きっと正解!
    ★★★★

     これもまた、もうひとつのかなりユニークなスーパーヒーロー映画論。しかも、製作は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督で、原案&脚本はガンの弟ブライアン・ガンと従兄弟のマーク・ガン。見ていると、本作の製作時期が、偶然、ガン監督が過去のツイートのためディズニーからクビになっていた時期と一部重なったことや、ガン監督には2010年の異色スーパーヒーロー映画「スーパー!」があることが思い出されてくる。そのうえ、ザック・スナイダー監督のスーパーヒーロー映画へのオマージュがたっぷり。スナイダー監督のファンなら、そこも見逃すわけにはいかない。

  • 残された者−北の極地−
    寒さ。歩く男。それしかない世界に引き込まれる
    ★★★★★

     寒さが、人間の命を奪う。登場人物は、不時着した男と、彼が遭遇する負傷者のみ。彼らの素性すら描かれないのは、この極寒の地では、そんなことには意味がないからだ。人間の経験や知恵はごく限定的にしか有効ではなく、一度、転倒して負傷すれば、それがすぐさま命を失うことに直結する。
     そんな極限状態を、ほとんどセリフもなく、ひとりの男の行動を映し出すだけで描く。それなのに緊迫感が途切れない。目に映るものがそれだけなので、そこに没入させられてしまうのだ。主人公が困難に遭遇するたびに必死に対処法を考え、彼がある選択をすれば、それがベストなのかと考えさせられる。そんな極限状況が体験できる。

全722件中1~5件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク