(原題:三峽好人/STILL LIFE )映像の喚起力に圧倒される映画だ。舞台は長江上流の三峡地区の奉節。代表的な景勝地だが、三峡ダム建設という国家的な大事業のために急激な変貌を余儀なくされている。 雄大な長江の流れの両岸には、へばり付くように民家や集合住宅がひしめいている。しかもそれらは開発のためと称して容赦ない取り壊しや強制移設の対象になっており、ところどころ破壊されてゴーストタウンになっているかと思えば、すぐそばには貧民街が存在している。風光明媚な自然と、生臭く貧しい小市民の暮らしぶりが同一ア
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