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『ヴィジット』M・ナイト・シャマラン監督 単独インタビュー(1/2)

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 『シックス・センス』『サイン』のM・ナイト・シャマラン監督最新作『ヴィジット』が23日より公開された。本作は、ペンシルバニア州に住む祖父母の家を訪れた若き姉弟が怪現象に遭遇するという、シャマラン印のどんでん返しがさく裂する、ユーモアも満載のショッキングなホラーサスペンスだ。『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』といった人気シリーズ、さらに『セッション』など数々の作品を大ヒットさせてきた敏腕プロデューサー、ジェイソン・ブラムとタッグを組んだこの話題作をシャマラン監督が語った。

■独創的で小規模な作品を作りたかった

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Q:『ヴィジット』のアイデアはどのように思いついたのですか?

アイデアは結構前から温めていたんだ。子供が祖父母の家を訪問するのはアメリカの伝統だけど、そこで奇妙なことが起こる。まるでデヴィッド・リンチの映画みたいな出来事がね(笑)。最近超大作が続いていたし、『ヴィジット』みたいな小規模の映画を作りたいとずっと思っていたんだ。独創的でユニークな作品をね。初めてハリウッドのシステムから離れて作った映画なんだけど、完成後にユニバーサル・ピクチャーズに見せたら、彼らが気に入ってこの映画を買ってくれたんだ。

Q:シャマラン映画の代名詞である「どんでん返し」を本作でも見ることができますが、どんでん返しを生み出す上で一番大切な要素とは何ですか?

うん、そうだね。でも僕はどんでん返しが必ずしも重要だとは思わないんだ。それよりも大切なのはキャラクターが何か重大なことに気付くという、いわばミステリーだね。『ヴィジット』を観た観客は主人公と同じように「一体何が起こっているんだ? これからどうなるんだ?」って思うはず。観ている人自身がこの映画の主人公なんだよ。映画のキャラクターが得た情報を基に、観客も謎を解き明かしながら、彼らと同じように不安を感じたり怖がったりするんだ。

Q:『ヴィジット』は低予算で製作されましたが、どうでしたか? クリエイティブ上の制限などはありましたか?

いや、逆に創造力は増したね。

Q:よりイマジネーションを使えたから?

その通り。限られた手段で答えを解き明かさなきゃいけないからね。僕は制限のある映画が大好きなんだ。本当にエキサイティングな体験だったな。創造力を活性化させられたし、危険を伴いつつも楽しんで作ることができたよ。

■恐怖と笑いのバランスの重要性

Q:撮影期間はどれぐらいでしたか?

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この映画の前にパイロット版を監督したテレビドラマ「ウェイワード・パインズ 出口のない街」は、すぐに撮り終えた。あれは約45分の番組だったけど、『ヴィジット』は100分の映画を想定していた。だから「ウェイワード・パインズ」の経験を基に綿密な計画を立てたんだ。『ヴィジット』は僕の映画では最速だね。あんなに短期間で撮り終えたことはない。タイトな撮影だったよ。俳優もクルーも少人数で。でも、後で少し撮り足したんだ。ウディ・アレンみたいだよね(笑)。

Q:恐怖とユーモアのブレンドが絶妙でした。どうやってうまくバランスを取りましたか?

そう、この二つのバランスを取ることに一番時間を費やしたんだ。もしバランスが正しくないと、互いに足を引っ張り合うことになる。誤ったタイミングでジョークを言うと、怖いはずのシーンも怖くなくなってしまうから。例えば、部屋で何かが起こり主人公が面白いジョークを言う。すると観客も、主人公が怖がっていないんだから怖がる必要はないと思ってしまう。観客の緊張感が膨らんでいくのを邪魔してはいけない。逆もしかりだ。緊張感を高めるだけ高めてジョークを挿入する。すると観客は絶叫し、爆笑する。ここでみんなのガードが少し下がるから、直後にショッキングなシーンを見せるとみんなさらに絶叫し爆笑する。リズムの質こそが物語を語るんだ。

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