見どころ:フィリピンを代表する唱歌「小さい家」をモチーフに、自然とともに生きる人々のたくましさと家族のきずなを描いた人間ドラマ。監督の今泉光司は小栗康平の助監督を経て単身フィリピンに移住し、日系フィリピン人の戦時中の体験や途上国のさまざまな問題を盛り込んだ本作を7年かけて完成させた。主演はフィリピンの国民的俳優ジョエル・トーレ。貧しくとも自然の恵みに感謝して暮らす山岳民族イゴロットの豊かな生活が印象深い。
あらすじ:日系フィリピン人3世のラモット(ジョエル・トーレ)一家は、生活費を稼ぐため妻が海外へ働きに行くことになる。3人の子どもたちはラモットの実家に預けられ、最初は電気も通っていない村での生活に戸惑うが、次第に自然とともに生きる生活に慣れてゆく。そんなとき、妻が偽造パスポートの容疑で逮捕されたという連絡が入る。