見どころ:家田荘子の著書を基にやくざの妻たちの激しい衝突を描いた人気シリーズで、黒谷友香が主演を務めるシリーズ第16弾。黒谷演じる組長の妻と、その組長に最愛の男を殺された過去を持つ女による、組織を巻き込んだ壮絶な対立を映し出す。黒谷と火花を散らす因縁の女に原田夏希がふんし、大杉漣、石橋蓮司、長嶋一茂ら個性豊かなキャストによる共演が実現。メガホンを取るのは『借王(シャッキング)』シリーズや『君が踊る、夏』などの香月秀之。黒谷と原田のイメージを覆すすごみある演技が見どころ。
あらすじ:琴音(黒谷友香)のブティックに、死んだ父親の借金のために極道に追われる女子高生のサクラ(小池里奈)が逃げ込んでくる。サクラを追うのは西京連合加藤組組長の妻、アザミ(原田夏希)。かつて愛した男、矢島(袴田吉彦)を琴音の夫で西京連合鬼場組組長の鬼場(長嶋一茂)に殺害されたアザミは、矢島の復讐(ふくしゅう)を果たそうとする。
人生の転機に裸身を晒す女優は多い。何があったか?原田夏希。腹を括った原田の気迫が凄まじい。主演・黒谷友香と敵対する姐さんアザミを演じた彼女は、暴走族メイクに気持ち良い程の極悪ぶりで大暴れ。出し惜しみする黒谷に変わり、濡れ場できっちりバストトップも披露と完全に彼女の独壇場。極めつけはクライマックスの銃撃戦で、大杉漣の股間めがけて「このチ○カスがッ!」のセリフと共に銃弾一発。“クラシアン“長嶋一茂の親分役といい極妻ファンには賛否あろうが、東映作品の流れを組む無茶っぷりは世の鬱憤を晴らすかのようで気持ち良い。何はともあれ、原田夏希の女優人生に幸あれ!