見どころ:真造圭伍の人気コミックを基に、マイペースな大学生と高校中退のヤクザという対照的な同級生の、風変わりな非公認教習所でのひと夏を描く青春コメディー。教官も教習生も個性的な人ばかりという環境で、二人の若者を中心としたエピソードが展開する。監督は、『怪談新耳袋』シリーズや『ソフトボーイ』などの豊島圭介。『日々ロック』などの野村周平とテレビドラマ「花子とアン」などの賀来賢人が主演を務め、岸井ゆきの、麻生久美子らが共演。原作の独特な世界観がどのように描かれているか注目。
あらすじ:何にも興味がなさそうでいいかげんな大学生・佐藤清高(野村周平)は、夏休みに自動車免許を取ろうと考える。ある日、清高は無免許運転のヤクザ・轟木(賀来賢人)に車でひかれ、そのまま車に連れ込まれてしまう。到着したのは非公認教習所。そこで清高と轟木が高校の同級生だったことが判明する。二人はクセ者ばかりが集まる教習所でひと夏を過ごすことになり……。
ど田舎にある非公認の自動車教習所を舞台に、能天気でマイペースな大学生とクールなインテリヤクザ青年の奇妙な友情をユルいユーモアで描く。
ストーリーもキャラ設定も多分に荒唐無稽ではあるが、そこを補って余りあるのがキャスティングの妙である。中でも、普段は自由気ままでウルトラ単細胞、それでいて繊細で複雑な面も兼ね備えた、ある意味でマンガ的な主人公・清高を、血の通った現実味のある若者として体現した野村周平の伸びやかな演技が作品を牽引する。
賑やかでトボけた笑い。ひと夏の忘れえぬ友情。その行間から、地域や家庭に縛られた田舎の若者の、漠然とした将来の不安や息苦しさ、哀しみが垣間見える点も秀逸だ。
※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。
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