シネマトゥデイ

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見どころ:『ヘルタースケルター』の原作者でもある岡崎京子によるコミックを基に『北の零年』などの行定勲が監督、二階堂ふみと吉沢亮が共演する青春ドラマ。1990年代を舞台に、女子高生のハルナを中心とした都市に生きる若者たちが抱える不安や欲望を映し出す。現実に満足しているものの生きづらさを感じているヒロインを二階堂が、ゲイであることでいじめられながらも達観している男子高校生を吉沢が演じる。繊細で刺激的な世界観がどのように映像化されるのかに注目。

あらすじ:女子高生のハルナ(二階堂ふみ)と、ハルナにだけ心を許すゲイでいじめられっ子の山田(吉沢亮)と摂食障害であるモデルのこずえ。彼らは河原で見つけた死体に魅せられていた。山田をいじめるハルナの恋人・観音崎や、山田のことが好きな田島カンナらも、それぞれに事情を抱えていた。ある日、新たな死体が……。

リバーズ・エッジ
(C) 2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社

映画短評

  • くれい響
    難攻不落な原作に挑んだことは認めたい
    ★★★★★
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    確かに、あの時代の空気感を再現することに成功したており、『2/デュオ』を意識したキャラ別インタビューのアイデアも悪くない。プロデューサー的役割も果たした二階堂ふみを始めとするスタッフ・キャストが一丸となって、難攻不落な原作に挑んだことは認めるが、似たような事件が現実に起こり、オザケンが叩かれるこのご時世にウケるかどうかは別モノだろう。しかも、小川紗良が行定監督の前作『ナラタージュ』の伊藤沙莉と、ほぼ同じもったいない使い方なのはいかがなものか? 118分の尺が倍以上に感じてもおかしくないような気もするが、元ネタであるティム・ハンター監督の『リバース・エッジ』が再評価されたら、それはそれで嬉しい。

  • 清水 節
    二階堂ふみと吉沢亮らが体現する「1995年」前夜の不穏な空気
    ★★★★
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     殺伐とした現実を前に鈍麻したような二階堂ふみと不安や焦燥をはねのけるかのような吉沢亮が、まさに90年代前半の匂いを放つ。空漠とした風景と彷徨する若者を、窮屈なスタンダード画面に押し込めるキャメラが不穏な空気を醸成し、「1995年」前夜に引き戻される感覚に囚われた。しかし若手俳優陣が自ら演じるキャラクターについて語るインタビューが挿入され、今の本質を暴く時の流れは断ち切られる。その実験性は、現実逃避系が主流のトレンドに抗う行定勲が、あの頃を描く必然性に戸惑った結果のようでもある。作劇のみを通し、“川の流れ”が留まったままの現状を十分に表現し得ているので、異化効果は夾雑物に思えてしまうのだ。

  • 斉藤 博昭
    原作の「気持ち」がしっかりと受け継がれた喜びに打ち震える
    ★★★★★
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    その時代を鮮やかに切り取っていた岡崎京子の原作が、20年以上経った現在にどうつながるか、期待と不安を胸に向き合ったら、信じがたいほど「今」の映画になっていて驚いた。

    いじめやセックスなど、実写にしたらエグい描写もあり、映画化に際しては生ぬるく抑え気味にして、一般受けを狙う選択もあっただろう。しかし作り手も、演じ手も、ひるまずに挑んだ。その姿勢に感動する。

    あまりに原作どおりという点に不満を感じる人もいるかもしれない。しかし原作では意識的に省かれた、コマと次のコマの間の感情が、俳優たちの血肉で見事に体現され、コミックの世界をここまで完璧に実写にした例を、ここ数年、観たことはない。

  • 森 直人
    完成度は圧倒的。
    ★★★★★
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    この映画の最大の賭けは、90年代の原作を現在からの遠近法で捉えるのではなく、今の時代との同質性を信じて「そのまま」差し出したことだ。おそらく時制の提示が明確にあれば随分通りが良くなっただろう。しかし深い愛と理解に基づく実写化として驚くほど丁寧。時空を超えて精神同士が繋がったかのように原作と映画の空気が同期する。

    行定勲の演出には更新があると思う。メロウな持ち味に加え、エッジーな凄み。「平坦な戦場」の表象として郊外の工業地帯を捉えた槇憲治の撮影、世武裕子の音楽。全てがハイレベルの仕事で、役者陣も皆素晴らしい(土居志央梨の注目度は一気に上がるはず)。企画を牽引した二階堂ふみには惜しみない拍手を!

予告編・動画

二階堂ふみ、吉沢亮らが挑む残酷な青春『リバーズ・エッジ』予告編
二階堂ふみ&吉沢亮共演『リバーズ・エッジ』特報
斎藤工&板谷由夏が『グレイテスト・ショーマン』など2月下旬のイチオシ新作映画を「はみだし映画工房」で激論!

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(C) 2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社

ポスター/チラシ

  • 映画『リバーズ・エッジ』ポスター
    ポスター
  • 映画『リバーズ・エッジ』チラシ
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  • 映画『リバーズ・エッジ』チラシ
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前売券特典

  • 映画『リバーズ・エッジ』オリジナルトートバッグ
    オリジナルトートバッグ

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督:
原作: 岡崎京子
脚本: 瀬戸山美咲
主題歌: 小沢健二
製作・プロデューサー: 小川真司 / 古賀俊輔
エグゼクティブプロデューサー: 金吉唯彦 / 遠藤日登思
プロデューサー: 吉澤貴洋 / 杉山剛
アソシエイトプロデューサー: 小林亜理 / 行実良
音楽プロデューサー: 北原京子
ラインプロデューサー: 新野安行
キャスティングディレクター: 杉野剛
撮影: 槇憲治
照明: 中村裕樹
編集: 今井剛
録音: 伊藤裕規
美術: 相馬直樹
装飾: 田口貴久
スタイリスト: 高山エリ
衣裳: 杉本真寿美
ヘアメイク: 倉田明美
特殊造形・特殊メイク: 宗理起也
VFXスーパーバイザー: 進威志
音響効果: 岡瀬晶彦
スクリプター: 工藤みずほ
助監督: 是安祐
制作担当: 大田康一
企画協力: 藤野良太

キャスト

若草ハルナ:
山田一郎:
観音崎:
吉川こずえ:
小山ルミ:
田島カンナ:
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