シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
グッド・タイム
(C) 2017 Hercules Film Investments, SARL
英題:
GOOD TIME
製作年:
2017年
製作国:
アメリカ
日本公開:
2017年11月3日
(シネマート新宿ほか)
上映時間:
配給:
ファインフィルムズ
製作会社:
Elara Pictures
カラー

見どころ:第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたサスペンス。刑務所内で暴れた果てに病院送りとなった弟を脱出させようとする青年の姿を描く。メガホンを取るのは、『神様なんかくそくらえ』のジョシュ、ベニー・サフディ兄弟。『ディーン、君がいた瞬間(とき)』などのロバート・パティンソン、『ヘイトフル・エイト』などのジェニファー・ジェイソン・リーらが出演する。

あらすじ:ニューヨークで暮らしている兄弟のコニー(ロバート・パティンソン)とニック(ベニー・サフディ)は、銀行強盗を働こうとする。しかし、強盗は失敗に終わってニックが逮捕されてしまう。やがてコニーは、投獄された弟が刑務所内で酷い目に遭わされた末に暴れて病院へと送られたのを知る。コニーは彼を救おうと、病院に忍び込むが……。

グッド・タイム
(C) 2017 Hercules Film Investments, SARL

映画短評

  • 山縣みどり
    共感する、なんて軽々しく口にできない世界がある
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    『神様なんてくそくらえ』に続き、またもや社会の底辺であえぐ若者に焦点を当てたサフディ兄弟監督。R・パティンソン演じる主人公コニーのやることなすことすべてが失敗という不運ぶりがそこはかとなく笑えるとはいえ、全体のトーンはかなり悲惨。生い立ちや人種、そして無学ゆえに成功とは縁遠い人々がいて、さらには「一攫千金=成功」というビジョンしか描けない状況に戸惑いを感じる。独善的な考えで突っ走っては弟を振り回すコニーに共感することはできないのだが、彼が抱えているフラストレーションが画面から伝わってきて胸がヒリリと痛い。前々から目つきに不穏なものを感じていたパティンソンの熱演は必見!

  • なかざわひでゆき
    大都会ニューヨークの裏側にアメリカ社会の現実を見る
    ★★★★
    »読む«閉じる

     銀行強盗を企てた兄弟。知的障害を抱えた弟だけが逃げ遅れて警察に捕まる。指名手配犯として追われつつも、弟を留置所から救出しようと奔走する兄。しかし、やることなすこと全てが裏目に出て行く。その一晩の出来事をドキュメンタリー・タッチで描く。
     まさに貧すれば鈍する。ニューヨークの最底辺で生きる主人公たちの行動は、あまりにも愚かで滑稽で短絡的だが、しかし同時に夢も希望も持てない貧しい若者の惨めな悲哀が滲む。殺伐とした大都会の裏側。
     その凍てついた日常風景をも、カメラはザラついた映像で克明に捉えていく。ゲリラ撮影だからこそのリアルな生々しさ。これもまた、現代アメリカ社会の一つの現実だ。

  • くれい響
    100分間、悪夢のようなトリップ体験
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    どこか『死にたいほどの夜』を思い出す、“明らかに、うまくいかない一夜”。同じNYクイーンズ地区が舞台だけに、“悪逆無道な『スパイダーマン:ホームカミング』”ともいえるだろう。とにかく近年ジワジワ来ていた、ロバート・パティンソンが大化け! 弟を救うためにテンパりながらも、偶然出会った少女をタラシ込むなど、あくまでも衝動的なゲス野郎がハマっている。そして、もうひとりの主人公である、常に観る者の不安を掻き立ててくれるワンオートリックス・ポイント・ネヴァーのサウンド。決して万人受けするエンタメ作品ではないが、エンディングに流れるイギー・ポップの歌声など、まるで美しい悪夢のようなトリップ体験を約束する。

  • 斉藤 博昭
    息苦しさが快感に変わっていく映画の奇跡
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    この兄弟監督は前作『神様なんてくそくらえ』でも被写体に執拗にカメラが迫り、いい意味での息苦しさを達成したが、今回はさらに過剰なまでにアップを多用。そのスタイルが、信じられないレベルで物語にマッチしているではないか! 息苦しさが映画のパワーへ変換される。そんな奇跡に出会った気分。そして終盤、主人公を追うカメラが急に引きになる瞬間、「神の視点」さえ感じさせ、崇高な感覚に浸った。
    ここ数作、自分の演技力を磨こうとばかりの、ロバート・パティンソンの役選びとチャレンジ精神には頭が下がる。スターの地位より、演じることに命を懸けるように…。こいつが出てれば観たくなる、という状況が作られつつある。

  • 平沢 薫
    音楽とロバート・パティンソンが夜を駆け抜ける
    ★★★★★
    »読む«閉じる

     ニューヨークの底辺で生きる兄と弟が、成功するはずもない銀行強盗をして失敗し、そこから始まる一夜を描く本作は、この設定から想像する通りの作品なのだが、"音楽"が、登場人物の一人となって動き回り、観客を魅了する。音楽は、エレクトロの老舗レーベルWarpからアルバムを出すワンオートリックス・ポイント・ネヴァーことダニエル・ロパティン。ソ連亡命者の両親を持つブルックリン在住の彼は、ソフィア・コッポラの「ブリングリング」の音楽監修コンビの一人。「攻殻機動隊」のサントラを何度も聞いて川井憲次の影響を受けたという人物でもある。夜の中を疾走/迷走する、この音楽とロバート・パティンソンの共演ぶりがいい。

予告編・動画

ロバート・パティンソンがアンダーワールドで生きる男に!映画『グッド・タイム』予告編

» 『グッド・タイム』の予告編・動画一覧

写真ギャラリー

  • 写真001
  • 写真002
  • 写真003
  • 写真004
  • 写真005
  • 写真006
  • 写真007
  • 写真008

(C) 2017 Hercules Film Investments, SARL

ポスター/チラシ

  • 映画『グッド・タイム』ポスター
    ポスター
  • 映画『グッド・タイム』チラシ
    チラシ
  • 映画『グッド・タイム』チラシ
    チラシ

キャスト

コニー・ニカス:
ニック・ニカス:
警備員ダッシュ:
クリスタルの祖母アニー:
売人カリーフ:
ブログン投稿ブログに投稿
  • FC2ブログに投稿!
  • ココログに投稿!
  • gooブログに投稿!
  • so-netブログに投稿!
  • exciteブログに投稿!
  • Bloggerに投稿!

『グッド・タイム』の映画ニュース

楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

  • グッド・タイム/GOOD TIME from 我想一個人映画美的女人blog (2017年10月29日 23時47分)
    「トワイライト」シリーズでのヴァンパイアが代表作のロブ様ことロバート・パティンソンが、 初めて本当に評価された本作は 「神様なんかくそくらえ」で東京国際映画祭で最高賞のグランプリと最優秀監督賞を受賞した ジョシュ&ベニー・サフディ兄弟監督作 右の弟... ...[外部サイトの続きを読む]
  • ロバート・パティンソンが大都会の裏社会を走る:映画「Good Time」について from えんたほ (2017年9月19日 17時37分)
    Tweet Follow me キャリアメーキングはご心配無用です 「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」が2012年の作品ですから、世界中が青年バンパイアと美少女の純愛色に染められていたあの時代から、もう5年が経っているんですね。 5年と言えば、大抵の人が何かを成し遂げられる時間ですし、仮に青白いメークとローコストかつ高性能なVFXが無かったとしても、思春期の吸血鬼の悲哀を見事に表現しきっていただろう、あの、ロバート・パティンソンさんなら、「何か」よりもっと良い「ナニカ」が達成&#82 ...[外部サイトの続きを読む]
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 映画
  2. 2017年10月30日の週の公開作品
  3. 『グッド・タイム』