シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
デトロイト
(C) 2017 SHEPARD DOG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
英題:
DETROIT
製作年:
2017年
製作国:
アメリカ
日本公開:
2018年1月26日
(TOHOシネマズ シャンテほか)
上映時間:
配給・提供:
ロングライド
提供:
バップ / アスミック・エース
カラー/5.1ch / 1.85:1

見どころ:1967年に起きたデトロイトの暴動を題材にした実録サスペンス。暴動の最中、あるモーテルで警察が宿泊客に行った過酷な自白強要の行方を、息詰まるタッチで映し出す。監督は『ハート・ロッカー』などのキャスリン・ビグロー。『スター・ウォーズ』シリーズなどのジョン・ボイエガ、『レヴェナント:蘇えりし者』などのウィル・ポールター、『リチャードの秘密』などのジャック・レイナーらが熱演する。

あらすじ:1967年の夏、アメリカ・ミシガン州デトロイトで大規模な暴動が発生し、街が騒乱状態となる。2日目の夜、州兵集結地の付近で銃声が鳴り響いたという通報が入る。デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元警備隊は、捜査のためにアルジェ・モーテルの別館に入る。数人の警官が、モーテルの宿泊客相手に捜査手順を無視した尋問を開始。自白を強要された宿泊客たちは……。

デトロイト
(C) 2017 SHEPARD DOG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画短評

  • 清水 節
    肥大した40分の極限状況が観る者にもたらす、怒りと願い
    ★★★★★
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     映画のバランスとしては歪だが、それゆえテーマがより尖鋭化した。記録に基づき、カットを積み重ねて史上最悪の暴動の真実に客観的に肉薄するドキュメンタリー・タッチが、突如として停滞する。差別主義者の白人警官による理不尽な尋問/拷問の現場に、私たちを当事者のごとく立ち会わせるのだ。40分にも及ぶ極限状況が、デトロイトで起きた出来事の重さ、醜悪さを突きつけ、分断されたアメリカの今が半世紀前とさほど変わらぬことを痛感させる。昨今のトレンドである「状況」を「体感」させる映画でもあるが、エンタメ性が上回った『ダンケルク』とは異なり、本作は人間心理へ深く侵入し、このままではいけないと奮い立たせる力がある。

  • 相馬 学
    暴動の渦中に観客を引きずり込むヘビー級体感映画
    ★★★★★
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     デトロイト暴動は教科書的に歴史の一ページとして知ってはいたが、キャサリン・ビグロウのいつもながらの体感演出は、まさに見る者をその渦中に巻き込む力強さ。

     暴徒が怒りの声を上げ、窃盗が横行し、建物から煙が上がるストリートの惨状も凄まじいが、モーテルを舞台にした後半の警官による暴力も生々しい。あたかも痛めつけられる黒人たちのひとりになったかのよう。手持ちカメラ特有の臨場感が遺憾なく発揮された場面だ。

     こんな具合にヘビー級のパンチを食らわす映画なので、相応の覚悟をして臨んだ方がベター。70年代の人気ソウル・グループ、ドラマティックスのブレイク以前の裏話が個人的には興味深かった。

  • くれい響
    いつ巻き込まれても、おかしくない恐怖
    ★★★★
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    怖いモノ知らずな題材と骨太演出の肝っ玉監督、キャサリン・ビグロー5年ぶりの新作だけに、多少覚悟しても“その瞬間”は、いきなり訪れる。『ゼロ・ダーク・サーティ』冒頭の拷問を超える戦慄の40分は、ある意味『ダンケルク』な感覚に近い。完全に60年代顔なジョン・ボイエガ、アンソニー・マッキーらを追い込むのは、『なんちゃって家族』の童貞以来、目が離せないウィル・ポールター。いつもの顔面凶器に、『レヴェナント』の経験値も加わり、難役をモノにする一方、白人女子2人の存在が、いつ、どこで、自分が巻き込まれてもおかしくない恐怖を醸し出す。ただ、あまりに直球すぎるゆえ、賞レースから外されたのも、どこか理解できる。

  • 猿渡 由紀
    あまりにタイムリーであることに胸が痛む
    ★★★★
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    近年アメリカでは、警察の人種的偏見のせいで罪のない黒人が命を落とすことが続いた。 “Black Lives Matter”は、それに抗議する運動だ。一方、この映画の舞台は1967年で50年も前。なのに、あまりにもタイムリーに感じられるという事実に、胸が痛む。デトロイトの暴動は数日に及んだのだが、映画は主に一晩の出来事に焦点を絞る。そこで起きる黒人市民に対する暴力は本当にひどく、目を背けたくなることも。だが、どんなに辛くても、現実を現実として見せたのは、被害者への敬意。社会や政治の問題点を指摘する、パワフルでサスペンスにあふれる映画を作り続けるキャスリン・ビグローに、あらためて拍手を送る。

  • 山縣みどり
    公式文書にない事実をあぶり出した骨太い作品
    ★★★★
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    デトロイト暴動は公民権運動に関連して起きた事件のひとつくらいにしか思っていなかったが、K・ビグロー監督が描き出す世界は圧倒的なリアリティで見る側に迫ってくる。アフリカ系というだけで虫けら扱いされる様子や人種差別主義者の白人警官の言動には怒りを覚えるし、悲惨な事件を被害者側の見地に立って追体験する自分がいる。事件に関わった人々の証言をもとに『ゼロ・ダーク・サーティ』の脚本家M・ボールが構成した脚本なので、いわゆる裁判記録のような公式文書にはない真実も描かれているのは間違いない。KKKにも「ナイスな人がいる」と公言するボンクラ大統領が出現した今、この映画の存在意義は大きい。

  • 斉藤 博昭
    差別することで優位に立とうとする、人間の恐ろしい本能
    ★★★★
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    今作が描くのは50年も前の事件。すでに遠い過去ながら、まるで現在を観ているような錯覚をおぼえる。それほどまで、人間は「学んでいない」という事実に震撼するのだ。
    異なる人種に対し、自分たちが優位であるという何の根拠もない自意識に頼ろうとする。これは人間の本能で、それゆえに人類は永遠に殺し合いを続けてしまうのか。
    被害者となる黒人たちと、彼らと一緒にいた白人女性にふりかかる悲劇は目を覆うほどだが、非人道的な行為に歯止めが効かなくなく白人警官たちの心情も「理解できてしまう」怖さ。そこに人間の真実があるのだと、徹頭徹尾、描写のリアリティを崩さないキャスリン・ビグロー監督は訴えている。

  • 平沢 薫
    アドレナリンの分泌が止まらない
    ★★★★
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     アドレナリンの分泌が、登場人物たちと同期して徐々に増量し、異常な大量分泌状態に達して、そのまま分泌が止まらない。キャスリン・ビグロー監督は「ハート・ロッカー」以降は物語の外枠が社会派だが、その前からずっとアドレナリン中毒に陥る人間たちの心理の傾きを描いてきたのではないか。
     今回は1967年に起きたデトロイト暴動の大きな波の中から一点を抽出、あるモーテルで起きた出来事に焦点を絞る。そこで遭遇した白人警官たち、黒人客たち、黒人の警備員らが、異常な状況の中で通常の判断力を失っていき、暴力も感情もエスカレートしていく。その異常なテンションがギリギリまで高まっていき、見ている方も身動きができない。

予告編・動画

映画『デトロイト』日本版予告第2弾
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警察官95%が白人の街で起こった、黒人射殺事件を描く 映画『デトロイト』特別映像

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キャスト

ディスミュークス:
ラリー(ザ・ドラマティックス):
ジュリー:
モリス(ザ・ドラマティックス):
コニャーズ下院議員:
ジミー(ザ・ドラマティックス):
ダリル(ザ・ドラマティックス):
オーブリー・ポラード・シニア(オーブリーの父親):
フランク警官:
ラング弁護士:
ロバーツ准尉:
マルコム(ザ・ドラマティックス):
アウアーバッハ弁護士:
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