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アダム・ウォーロックとは何者?『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』最終章、新キャラクター徹底予習

敵か味方か…初登場のアダム・ウォーロック
敵か味方か…初登場のアダム・ウォーロック - (C)Marvel Studios 2023

 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの最終章『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(5月3日全国公開)では、全身金色の新キャラクター、アダム・ウォーロックが登場する。敵か味方かわからない彼は、一体何者なのか。本作で初登場する悪役ハイ・エボリューショナリーとの関係性は? 原作コミックの歴史とあわせて紹介する。(文・平沢薫)

【動画】これが最後…『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』予告編

前作で登場が予告されていた

 アダム・ウォーロックは、前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)の2つ目のポストクレジットシーンで登場が示唆されていた。黄金の惑星ソヴリンの女王アイーシャ(エリザベス・デビッキ)が、出産ポッドを見て「この子の名前はアダム」と宣言するが、その正体がアダム・ウォーロックだ。公式発表では、ハイ・エボリューショナリーが「最凶の完璧主義者」というヴィラン扱いである一方、ウォーロックは「黄金に輝く謎の男」と敵か味方かはっきりしていない。

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 しかも、彼の設定には、本作の物語の中心になる凶暴なアライグマ・ロケットとの共通点がある。予告編では、ロケットがハイ・エボリューショナリーに改造されたことが判明したが、映画&コミックでのウォーロックも、科学技術によって人工的に生み出された存在。二人のこの共通点は、物語に関連するかもしれない。

原作コミックでは“完璧な人間”

 アダム・ウォーロックのコミック初登場は、1967年刊行の「Fantastic Four #67」。名前は「彼(Him)」で、悪の科学者集団エンクレイブにより、“人類の進化の頂点となる完璧な人間”として作り出されたが、自分が悪のために使われることを察知して逃亡する。その後、再生繭(regenerative cocoon)の中に入って宇宙を漂っていた時に、ハイ・エボリューショナリーが見つけて、彼を「ウォーロック」と名付ける。そして、彼が作ったもう一つの地球(=カウンター・アース)を監督することになり、住民たちに「アダム」と呼ばれ、現在の名前「アダム・ウォーロック」になった。

 原作コミックでの外見は映画と同じく、肌も黄金色だ。完璧な人間を目指して作られたので、超人的な身体能力、飛行能力、テレパシーや予知などのサイキック能力、そして天才的な頭脳を持っている。

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 また、ウォーロックは原作コミックでもガーディアンズと接点がある。ガモーラがコミック初登場した1975年刊行の「Strange Tales #180」では彼女と共闘。2008年刊行の「Guardians of the Galaxy (vol. 2) #1」では、ガーディアンズたちと一緒に敵と戦っている。

 本作でアダム・ウォーロックを演じるのは、英国出身のウィル・ポールターアリ・アスター監督の『ミッドサマー』(2019)で女の子に誘われて食事を抜け出して酷い目にあうマーク役や、ストーリーが分岐する構成が話題になったNetflix映画『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』(2018)のカリスマ的ゲームクリエイター・コリン役で知られる。他にも、人気SFアクション『メイズ・ランナー』シリーズ(2014~2018)や、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)、『デトロイト』(2017)などにも出演している。

もう一人の新キャラ、ハイ・エボリューショナリー

悪の科学者ハイ・エボリューショナリー - (C)Marvel Studios 2023

 アダム・ウォーロックと共に登場するもう一人の新キャラクター、ハイ・エボリューショナリーは、1966年刊行の「Thor #134」でコミックデビューを飾った。もとは1930年代生まれの英国人ハーバート・エドガー・ウィンダムで、オオカミやチンパンジーなどの動物を人間化した新たな人類(ニュー・メン)を生み出そうするマッド・サイエンティスト。自分の知能を極限まで進化させ、高度の知能とサイキック・パワーを持つ。原作コミックではロケットと接点はないが、予告編ではアライグマを利用して何か実験をしていることが見て取れる。

 原作コミックにおける彼の極秘研究所は、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に登場したワンダゴア山にある。コミックでは、彼がこの山で赤ん坊のスカーレット・ウィッチとクイックシルバーを発見し、彼らを育てたという設定も存在する。

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 映画で同キャラクターを演じるのは、ナイジェリア出身のチュクーディ・イウジ。英国のボーディング・スクールを出て米国のイエール大学に進むという、このキャラに似合う経歴を持っている。アメコミ作品ファンには、ジェームズ・ガン監督のDCドラマ「ピースメイカー」(2022)に登場するチームリーダー、クレムゾン・マーン役でお馴染み。

 アダム・ウォーロックとハイ・エボリューショナリー、新たに登場する二人の個性派キャラクターが『ガーディアンズ』最終章でどんな役割を果たすのか。物語の結末と共に、彼らの活躍にも注目だ。

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