私たちは天国には行けないけど、愛することはできる (2024):映画短評
私たちは天国には行けないけど、愛することはできる (2024)
少女たちの恋と友情と戦い
ノスタルジックで瑞々しくてキラキラしているけど、後味はどこまでも苦い。1999年を舞台に、思春期の少女たちの恋と友情と戦いを描く。同じ年頃の少女を恋する少女と、性加害を受ける少女の親友。目に見える敵は、男の加害性を煮染めたような一人のコーチだが、実際は親であり、警察であり、伝統であり、韓国社会そのものだろう。彼女たちのきれいな心を守ろうとする戦いはずっと続いている。「天国にはいけない」というタイトルと現代の韓国の若者たちが自虐的に使う「ヘル朝鮮」という言葉が対応しているように見える。エンディングで流れる紫雨林「恋人発見!」のイ・ユミとパク・ソヨンによるカバーが良すぎて繰り返し聴いていたい。
この短評にはネタバレを含んでいます