アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし (2025):映画短評
ライター2人の平均評価: 4.5
女性ならではの視点を持つクレイジーな傑作
モダンな視点を持つ、独創性あふれる傑作。ものすごいインパクトで、見終わってからもしばらく頭を離れない。何年か前、ジェイソン・ブラムは、ホラー映画に女性監督の起用が少ないことへの言い訳をしたが(その後は態度を修正)、いかに間違いか改めてわかる。これはまさに女性だから語れる話!何度も目を覆うほど手加減ない残虐さも驚き。予測のつかない結末は、納得、満足できる。そもそもシンデレラにこうアプローチするというのがクレイジーすぎて良い意味で笑える。
ノルウェーの若い女性監督のホラーといえば最近は「アンデッド/愛しき者の不在」もあったし、彼女らに続く才能がここからまた出てくるのか期待が高まる。
ルッキズムの残酷と地獄を描く新解釈版「シンデレラ」
ノルウェー発の実写版「シンデレラ」。ただし、主人公はシンデレラでなく「意地悪な義理姉妹」の姉エルヴィラである。裕福な殿方から見初められることが女性の生存戦略だった中世ヨーロッパ。ブスで太目で頭は悪いが、素直で天真爛漫な少女だったエルヴィラは、金銭目的で娘に上昇婚させたい母親に命じられるまま、原始的な医療技術を用いた麻酔なしの整形手術にサナダムシの卵を大量に呑み込んでの強制ダイエットと、完璧な美女を目指して文字通り地獄のような肉体改造に挑み、お嬢様育ちゆえ無自覚に高飛車な優等生の天然美女シンデレラに猛烈なライバル心を燃やす。さながらルッキズム残酷物語。古典の新解釈として実に斬新かつ視点も鋭い。






















