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VENUS/ヴィーナス (2022):映画短評

VENUS/ヴィーナス (2022)

2025年5月9日公開 101分

VENUS/ヴィーナス
(C) 2022 Pokeepsie Films SL - The Fear Collection II A.I.E.
相馬 学

ある意味アリ・アスター風な現代のラヴクラフトワールド

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ラヴクラフト原作の映画を観る度に、その映画化の難しさを思い知る。本作にもそれは感じたが、それでも世界観の取り入れ方には見るべきものがある。

 アレンジは現代的で、ギャングに追われるクラブのダンサーが、逃げ込んだ老朽アパートで怪現象に遭遇。そこから宇宙や死、信仰、絶望といったラヴクラフト的な世界へとつなげる展開は、『ヘレディタリー/継承』の構成にも似て引き寄せられる。

 『REC』シリーズに代表されるバラゲロ監督らしい屋内撮影シーンの閉塞感は健在で、唖然とするしかないラストまで緊張感たっぷり。好き・嫌いはあろうが、個人的にはお気に入り。

この短評にはネタバレを含んでいます
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