声をあげるということ-性犯罪 刑法改正の記録- (2026):映画短評
デモなんかしても変わらない、が誤りであることの証左
2023年7月に実現した性犯罪に関する刑法改正。これは、繰り返される性犯罪事件の無罪判決に憤り、明治時代からアップデートされないままだった法律を改正するべく立ち上がった当事者たちの姿を記録したドキュメンタリーだ。改めて痛感するのは、性暴力に対する日本人の意識の低さ。それは被害を訴え出るハードルの高さとイコールでもある。そりゃ日本では性暴力の認知件数が少ないわけだ。暴力を暴力と認識できる人自体が少ないのだから。この意識の問題をなんとかせねば、法改正の効果も限定的なのではとも考えさせられる。「デモじゃ何も変わらない」「声をあげても届かない」が嘘であることの証左としても価値ある作品。
この短評にはネタバレを含んでいます




















