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『バッシング』の小林政広監督、新作は約8年越しの『春との旅』!仲代達矢主演で堂々完成

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淡島千景、美保純、小林政弘監督、仲代達矢、徳永えりと日本映画界を代表する面々!
淡島千景、美保純、小林政弘監督、仲代達矢、徳永えりと日本映画界を代表する面々!

 7日、有楽町朝日ホールで映画『春との旅』の完成披露舞台あいさつ及び完成報告会見が開催され、小林政広監督、主演の仲代達矢徳永えりらが出席した。

 小林監督といえば、映画『バッシング』で2005年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に日本人監督として唯一出品を果たし、東京フィルメックスでグランプリを受賞したり、主演も務めた映画『愛の予感』が第60回ロカルノ国際映画祭でグランプリを受賞するなど国際的な注目を集める才人。

 そんな小林監督にとって、本作は約8年越しの企画を実らせた作品で、撮影中も「映画の神様に取りつかれて、とてもテンションが高かった。怒鳴ったり、け飛ばしたり(笑)。スタッフの皆さんには申し訳ないことをして……」と相当な気合いの入れようだったそうだ。「あくまで映画の神様がやったこと。僕の仕業ではありません!」と冗談を飛ばす小林監督だったが、舞台あいさつ中にスタッフや関係者総勢17名を壇上に上げ、改めてその尽力に感謝を述べていた。

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 一方、今月13日に77歳の誕生日を迎える仲代は「喜寿(きじゅ)を迎える今年、この映画に出会えて誇りに思っている」と万感の表情。ベテラン俳優に囲まれながら、対等な演技を見事披露している徳永も、「完成して胸がいっぱい。すてきな時間を過ごさせてもらい、わたしにとって財産になった」と女優としての新たなステップに思いがこみ上げている様子だった。

 『春との旅』は、足が不自由な元猟師の忠男(仲代)とその孫で仕事を失った18歳の春(徳永)が行き場を求めてさまよう姿を通して、社会システムにのみ込まれた人々の生と葛藤(かっとう)を描いたヒューマンドラマ。

映画『春との旅』は2010年5月、全国公開予定

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