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ロカルノ国際映画祭で最高賞「金豹賞」と「ヤング審査員賞」をW受賞!三宅唱監督最新作『旅と日々』

第78回ロカルノ国際映画祭授賞式での写真
第78回ロカルノ国際映画祭授賞式での写真 - Locarno Film Festival / Ti-Press(C)2025『旅と日々』製作委員会

 『ケイコ 目を澄ませて』(2022) 『夜明けのすべて』(2024)の三宅唱監督の最新作『旅と日々』(11月7日全国公開)が、第78回ロカルノ国際映画祭のインターナショナル・コンペティション部門において、最高賞である金豹賞(グランプリ)とヤング審査員賞をダブル受賞した。日本映画の金豹賞受賞は、2007年の小林政広監督『愛の予感』以来18年ぶりの快挙となる。

【画像】河合優実の美しいドレス姿!「ロカルノ国際映画祭」授賞式

 本作は、つげ義春による短編漫画「海辺の叙景」と「ほんやら洞のべんさん」を原作としたロードムービー。スランプに陥った脚本家の李(シム・ウンギョン)が、旅先での出会いをきっかけに、人生の新たな一歩を踏み出す姿を描く。韓国出身の俳優シムが主演を務めるほか、河合優実高田万作(※高=はしごだか)、堤真一佐野史郎ら豪華キャストが脇を固めている。

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 三宅監督は『Playback』(2012年)以来、13年ぶり2度目のロカルノ国際映画祭出品となった。受賞に際し、「一緒に働いたすべての俳優、すべてのスタッフの本当に美しい仕事が、このロカルノの地で評価されたことを心から光栄に思います」とコメントを寄せている。三宅監督、シム、河合、高田のコメント全文は以下の通り。(加賀美光希)

三宅唱監督

ロカルノ国際映画祭、審査員の皆様、選考委員の皆様、すべてのスタッフ、そしてすべての観客の皆様に心から感謝申し上げます。
そしてなにより、この映画に多大なインスピレーションを与えてくださったマンガ家のつげ義春さん、ならびにふたつのマンガの映画化を許諾してくださったつげ正助さんに心から感謝申し上げます。
とても驚いています。いい言葉がみつかりません。一緒に働いたすべての俳優、すべてのスタッフの本当に美しい仕事が、このロカルノの地で評価されたことを心から光栄に思います。ぼくらは最高のチームです。
この映画をつくるまえ、最悪なことがたくさん起きているこの世界で、一体映画になにができるか、深く悩んでいました。
ただ、この映画を撮りはじめて、私は映画そのものに対する愛や信頼、そしてこの世界への愛をふたたび感じることができました。完成した映画を通して、多くの方とそれを共有できるなら、とても幸せです。

シム・ウンギョン/李役

旅と日々で、李を演じることができて光栄に思います。
監督に頼りながらスタッフの皆さんと一緒に旅したゴールがロカルノでとても、とても嬉しいです。
審査員の方々、最高です!

河合優実さん/渚役

びっくりして声が出ました。
三宅唱監督、本当におめでとうございます!
皆で映画を作った道のりのすべて、初めて完成を観た瞬間、ずっと心を奪われ続けたこの作品が冠をいただき、心から嬉しいです。
関わってくれた全ての方と喜びを分かち合いたいです。

高田万作/夏男役(※映画祭には不参加)

作品の魅力が国や言葉を超えて届いたことを誇りに感じます。
三宅監督をはじめチームの情熱と挑戦が、さらに大きく羽ばたくことを願ってやみません。
こうして素晴らしい作品に関われたことを光栄に思います。

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