全米今年最後は3D対2D!勝ったのは『アバター』!『シャーロック・ホームズ』は2位!-12月28日版

全米ボックスオフィス考

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惜しくも2位の『シャーロック・ホームズ』日本版ポスター - (C) 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

 早いもので2009年も終わり。3Dに明け、3Dに暮れた感じの一年だったが、暮れのボックスオフィスを締めくくったのも3D超大作。7,562万ドル(約68億580万円)の興行収入を記録したジェームス・キャメロン監督作品『アバター』が全米映画の王座に輝いた。(1ドル90円計算)

 クリスマスが入った12月23日~26日週末ボックスオフィスは、これまで史上最高記録であった2億6,050万ドル(約234億4,500万円)(2008年7月18日~20日『ダークナイト』と『マンマ・ミーア!』が封切られた週末)の記録を軽々と超え、2億7,000万ドル(約243億円)という新しい記録をたたきだした。

 そして『アバター』は、公開2週目にして、ボックスオフィスの大台といわれる1億ドルマークをゆうに超える驚異的な2億1271万ドル(約191億4390万円)(12/26現在)を記録しており今週末にデビューしたすべての新作を足元にも寄せ付けない快進撃を披露している。

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 『アバター』の攻勢にあおりを食らっているのは、今週デビューを飾った新作3本。『アバター』がなければ確実にナンバーワンの座についていたと思われるのは、惜しくも2位の『シャーロック・ホームズ』で6,239万ドル(約56億1510万円)。

 ロバート・ダウニー・Jr主演でガイ・リッチー監督久々の会心作だが、1位の『アバター』には約1,300万ドル(約11億円)の差をつけられた。『シャーロック・ホームズ』は、公開館数にすると『アバター』より200館多い3,626館で公開しているのにもかかわらず2位となってしまっている。3Dを売り物にしている『アバター』の観客は、必然的に普通の鑑賞券よりも高額の3D鑑賞券を買って観に行くケースがほとんどである。これに比べると3Dが売りではない『シャーロック・ホームズ』の観客たちは3D券よりも安価の普通鑑賞券で観に行っている。映画自体のスケールの大きさはもちろんのこと、『シャーロック・ホームズ』の興行収入が2位となった理由は3D映画vs.2D映画の差といったところにあるようだ。新年に向けて、ハリウッド映画業界これからの方向性を位置付ける上で非常に興味深い結果ともいえる。

 『アバター』の犠牲となった新作2つめは、3位『アルビン&ザ・チップマンクス:ザ・スクイーコール』(原題)で4,888万ドル(約43億円)の成績。こちらの公開館数は1位・2位となった作品の公開館数を超える3,700館。『シャーロック・ホームズ』公開の前日に先駆けて公開されたため、現在までの総合興行収入は『アルビン&ザ・チップマンクス~』のほうが約1,300万ドル(約11億円)ほど多くなっている。

 4位も今週初登場、『イッツ・コンプリケイテッド』(原題)で2,210万ドル(約19億8,900万円)。大御所メリル・ストリープとアカデミー賞司会にも選ばれて最近快調なアレック・ボールドウィン主演の大人のコメディー・ドラマだ。こういった映画はドカーンと1位にならなくとも、ジリジリと細く長くチャートインを続ける可能性があるのでこれからが見ものである。

 5位は週を重ねるごとにその持続力に目を見張る、2009年度大穴パフォーマー『ザ・ブラインド・サイド』の1,147万ドル(約10億3,230万円)。数か月前映画『ハングオーバー』というコメディーが彗星のように現れて大稼ぎしていったケースがあったが、ジャンルや出演者の毛色は全然違うとはいえ、『ザ・ブラインド・サイド』は意外性からいくと『ハングオーバー』に類似した点がある。ましてや、ここまではヒットしないスポ根・感動系のジャンルでここまでの成績をあげられるのはかなりの殊勲賞ものである。

 さて、金曜日が1月元旦になる今週末は目ぼしい封切り作品は皆無。唯一公開される目ぼしい作品はレニー・ゼルウィガー主演の『ケース39』(原題)。“めぼしい”とはいうものの、インターネットの映画サイトなどには作品ポスターも公開されていないような少々“寒い”扱いの作品である。いつもは味のあるコメディーやドラマが主流といった感のあるレネーだが、今回は意外なサイコ・スリラー作品というジャンル。社会福祉員を務めるエミリー(レニー・ゼルウィガー)がケアすることになった少女の知られざる正体とは?

この作品が登場することによる全米ランキング上位の変動はまずないであろう。ではみなさん、良いお年を。(取材・文:神津明美 / Addie Akemi Kohzu)

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