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ダライ・ラマも出演、中国軍に滅多打ちにされた血まみれのチベット人の遺体も映す『チベッツ・ストラグル・フォー・フリーダム』

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写真は、ツブテン・サムダップ氏(左)、リツ・サリン(中央)/テンジン・ソナム(右)監督
写真は、ツブテン・サムダップ氏(左)、リツ・サリン(中央)/テンジン・ソナム(右)監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 現地時間3月26日夜、ロンドンでヒューマン・ライツ・ワッチ映画祭が閉幕、映画『ザ・サン・ビハインド・ザ・クラウズ:チベッツ・ストラグル・フォー・フリーダム』(原題)のヨーロッパプレミアが締めを飾った。上映後、共同監督のリツ・サリン、テンジン・ソナムと、ダライ・ラマを支援する活動を続けてきたツブテン・サムダップ氏が登壇しチベットの窮状を訴えた。

 ソナム監督は亡命した両親のもとインドで生まれたチベット人で、妻でもあるサリン監督はインド人だ。亡命チベット人をテーマにした劇映画『ドリーミング・ラサ』(原題)などでも知られるコンビだ。

 本作は、長らく中国の支配が続いているチベットを撮ったドキュメンタリー。非暴力、中国との共存を説くダライ・ラマ、それをチベット独立のためのうそだと言う中国政府、進展のない状況に業を煮やし、独立を掲げて活動するチベットの若者グループと、その鎮静にかかる中国軍の様子など、なかなか見ることの出来ないチベットの現状を映し出す。中国軍に滅多打ちにされた血まみれのチベット人の遺体や、ダライ・ラマ信仰への弾圧、首都ではチベット人の方が少数派となってしまったほど多くの中国人が移住していることなど、占領の度合いや徹底したやり方にも驚かされる。

チベットに目を向けて欲しいと語る両監督に加え、サムダップ氏も「それは、みなさん一人一人の責任です」と、対岸の火事とせず、地元選出議員に陳情し、政府を動かすよう働きかけるなど、具体的な行動を起こす必要を訴えた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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