元AV女優みひろ原作の『nude』に賛否両論!「平凡な女の子がなぜAVに踏み込んだのか」

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みひろを演じた渡辺奈緒子 - Photo:Tomohiro Mibu

 26日、大分県の由布市湯布院公民館で開催されている第35回湯布院映画祭で、映画『nude』が上映され、主演の渡辺奈緒子小沼雄一監督、プロデューサーの永田芳弘柴原祐一が登場。一般の観客への初お披露目となったこの場で、参加者から忌憚(きたん)のない意見が飛び交う大激論の場となっていた。

映画『nude』写真ギャラリー

 湯布院映画祭といえば、1976年に始まった日本でもっとも古い映画祭。こちらでは毎年、監督や出演者などの登壇者が、目の肥えた観客からズケズケと手厳しい意見を受けて、賛否両論の洗礼を受けることが恒例となっている。これまで本作もマスコミ試写会などでは披露されてきたが、一般へのお披露目はこの日が初。しかもその相手が湯布院映画祭の観客ということで、登壇者たちは一様に緊張した表情だった。

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 この日の議論の中心となったのは、「平凡な女の子がなぜAVという世界に踏み込んだのか」「AV業界に入ることに対して家族はどう思っているのか」、この2点の描写があってしかるべきなのに、そこについて深く描かれていないということだった。これは小沼監督も承知だったようで、「実在の人物の自伝を映画化するにあたって、フィクションは加味しなくてはいけないが、まったく経験していないことをでっちあげて、ドラマチックな物語にすることはしたくなかった」と説明。

 さらにみひろの家族について描かなかった理由についても、監督自身は「もちろん本来なら家族についての描写はあるべきだと思う」と前置きした上で、「ただ、みひろさん自身はハッキリとは言わなかったが、家族にAVという職業を理解してもらっているわけではなく、本人が家族の問題を清算出来ていない。もし家族の問題を出すなら、そのことについて物語的に結論付けなくてはならない。しかし勝手に物語を作り上げるわけにはいかず、今回は家族を中途半端に出したくなかったので、家族の描写はしなかった」と説明。そこから会場では「どんな事情があろうとフィクションを加えてでもきちんと説明すべきだった」「いや、何でも分かりやすく理由付けしようとするのは古いスタイル」「AVに偏見を持っていたけど、目からうろこが落ちた」などなど賛否両論が沸き起こり、議論は大いに盛り上がっていた。

 実際にみひろ役を演じた渡辺も「夢に向かって、自分で決めたことを後悔しないという部分は共感しました。ただ、なぜそれがAVなのかがわたしは分からなかった。じゃ、その答えはそれでいいから、それを自分の立場に置き換えてみて、もしそうなったらどう感じるかを考えながら、一緒に作り上げた役です」と撮影に対する苦労を明かし、「わたしの役者人生において重要なポイントになった作品だと思います。この作品に出会えて幸せです」と笑顔を見せていた。

 本作は、AV女優・みひろの今まで語られることのなかったAV女優人生やプライベートの不安、葛藤(かっとう)を赤裸々につづった私小説「nude」を映画化。際どいせりふやシーンにも体当たりで挑んだ渡辺の熱演が見どころだ。(取材・文:壬生智裕)

第35回湯布院映画祭は29日(日)まで由布市湯布院公民館で開催中

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