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黒澤明生誕100年記念画コンテ展「映画に捧ぐ」が開催!黒澤映画の原点に触れる

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黒澤明監督の貴重な画コンテ! 『影武者』武田屋形・御裏方・一室
黒澤明監督の貴重な画コンテ! 『影武者』武田屋形・御裏方・一室 - (C)Kurosawa Production Inc. Licensed exclusively by HoriPro Inc.

 今年、生誕100年を迎えた故黒澤明監督の画コンテ展「映画に捧ぐ」が、東京都写真美術館にて開催されている。青年期には画家を志していたという黒澤監督の筆になる画コンテは、黒澤映画の原点ともいえる輝きを放っており、監督の映画を語る上では欠かせないものとなっている。

黒澤明監督の映画『羅生門』場面写真

 同展では、1980年の映画『影武者』以降に描かれた画コンテの中から約140点、そして映画『夢』に出演したマーティン・スコセッシ監督が黒澤監督から譲り受けた日本未公開の画コンテから厳選した10点を展示。黒澤監督は、「画コンテについて」という文章の中で「いろんな事を具体的に考えないと、その場面を画には描けない。いや、それを考えるために画コンテを描くのだ、と云った方がいいかも知れない」と書いており、映画の1コマ1コマが1枚の写真のようだと形容された黒澤映画の原点を見ることができる。

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 9月6日に十三回忌を迎えたばかりの黒澤監督だが、青年期に画家を志していたことは有名。水彩絵の具や鉛筆だけでなく、クレヨンが用いられた画コンテは、躍動感の伝わってくるものばかりで、黒澤監督の非凡な才能に驚く人も多いかもしれない。メイク、衣装など細部にわたり計算された画コンテは、映画界のみならず美術界からも注目を集めており、アメリカ、フランスなどでも同様の展覧会が開催されている。

 映画制作の予算面の問題を解決するために描き始められたという画コンテだけに、芸術作品としての絵というよりは、あくまでも映画を撮影するためのものという意味合いが強い。映画の一場面に忠実な作品もあれば、考察のために衣装の細部まで描かれた作品など、作風や画調はさまざまだ。黒澤監督のアイデアがそのまま映し出された画コンテを見ることは、どのように映画が出来上がったかを知るだけでなく、黒澤監督の映画に懸ける情熱を知ることにもつながる。天才監督のアイデアに直接、触れることのできる貴重な展覧会だ。

黒澤明生誕100年記念画コンテ展「映画に捧ぐ」は東京都写真美術館にて現在開催中

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