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超美人プロデューサーは主演女優!26歳・杉野希妃、手掛けた『歓待』に高い評価!海外オファーも殺到中

超美人プロデューサーは主演女優!26歳・杉野希妃、手掛けた『歓待』に高い評価!海外オファーも殺到中
こんなにかわいい顔してやり手のプロデューサー-杉野希妃 - Photo:エドモンド楊 edmund yeo

 第40回ロッテルダム国際映画祭に短編映画『避けられる事』と長編映画『歓待』の2作品で主演とプロデューサーを務めた女優・杉野希妃がこのほど、現地でインタビューに応じた。杉野は韓国留学中にオーディションを受けた韓国のオムニバス映画『まぶしい一日』(2006年8月に日本で公開)の一編『宝島』で女優デビューし、現在26歳。アジアを股にかけて精力的に作品を作り続ける若きプロデューサーに期待が寄せられている。

 杉野がプロデューサー業を始めるきっかけは、篠原哲雄監督『クリアネス』(2008年2月公開)に主演したときだった。同作品のプロデューサー小野光輔が、マレーシアの女性監督ヤスミン・アハマドと合作『ワスレナグサ』の製作を進めていることを耳にする。アハマド監督の映画『ムクシン』を観て才能に惚れ込んでいた杉野は小野に「その企画に参加させて欲しい」と直談判。小野と共に製作会社を設立し、資金集めやロケハンなどに奔走。2008年には釜山国際映画祭の企画マーケットPPP(釜山プロモーション・プラン)にも参加し優秀企画賞も獲得した。

 「もともと映画が好きだったので、自分が出演するか否かは関係なく、自分で企画したいという気持ちがありました。それに今の日本映画は同じテイストのものを繰り返し、量産しているように思えるんです。それよりも才能ある監督たちと、チャレンジングなものを生み出したい」。だがクランクイン3か月前の09年7月25日にアハマド監督が脳卒中で急逝してしまう。杉野のプロデューサー第1作は幻となってしまった。「倒れる直前までメールでやり取りしていたので信じられなくて……ほかの監督で何とか形にしたいと思ってます」

 失意の最中出逢ったのが、今回携わった2人の監督だ。『避けられる事』のシンガポール生まれのマレーシア人エドモンド楊監督とは、2009年の釜山国際映画祭でマレーシアのウー・ミンジン監督(映画『タイガー・ファクトリー』)から紹介されて知り合った。楊監督の短編『Love Suicides−手紙』の詩的な映像表現に惹(ひ)かれたこともあるが、ノリの良い監督のキャラクターもあって、出逢って2か月で撮影したという。

 一方、『歓待』の深田晃司監督は前作『東京人間喜劇』を観て「この人なら日本だけじゃなく、ワールドワイドな作品を作ってくれるかも」と自ら声を掛けたという。『歓待』は当初20分程度の脚本だったが、杉野が「他人同士だけど共に暮らせば家族になれるという普遍的なテーマがあった。短編ではもったいない」と長編にすることを勧めた。そして昨年の東京国際映画祭ある視点部門で見事、作品賞を受賞した。両作品とも質の高さはもちろん、『避けられる事』は、製作費約70万円で撮影期間3日半、『歓待』は製作費1千万円以下で撮影期間に至っては長編ながらわずか8日間と製作体制の手腕もお見事だ。

 「プロデューサーをやってみて思うのは、契約書作成などの事務作業に、資金集めとこんな事までしなきゃいけないのかと(苦笑)。製作費分だってまだ回収できていないし、夢と現実の狭間でツライと思うこともあります。でも、映画作りは楽しい! ロッテルダム国際映画祭なんて新しい才能を探すのに恰好の映画祭なんですよ」

 すでに新しいプロジェクトも進行中だ。マレーシアのホー・ユーハン監督の日本・マレーシア合作『Dirty Verdict』と、タイのアノーチャ・スィッチャーコーンポン監督によるタイ・日本・英国合作『The White Room』、そして深田監督の新作『Human Comedy in Paris』という、いずれも国際映画祭で受賞歴のある気鋭監督たちとの企画だ。杉野はこの3作品を引っさげ、先述した釜山国際映画祭などの企画マーケットや、カンヌ国際映画祭のプロデューサー・ネットワークなどに参加して世界各国を飛び回り、出資者集めやプロデューサーとしてのノウハウを積極的に学んでいる。「増村保造監督やキム・ギドク監督が好きなのでギトギトの映画とか、世界に通じるようなミュージカル映画も作りたい。そしていずれ監督にも挑戦したい」

 また3月5日から13日に開催される「大阪アジアン映画祭2010」コンペティション部門に主演&プロデューサーを務めた映画『マジック&ロス』(日本・マレーシア・韓国・香港・フランス合作、リム・カーワイ監督)が選出された。同作品には韓国映画『息もできない』の監督&主演のヤン・イクチュンと女優キム・コッピが出演しており、こちらも話題を呼びそうだ。(取材・文:中山治美)

映画『歓待』は4月23日公開


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