名脇役の小日向文世、犬映画の主演に!起用理由は「犬と顔がそっくりだったから」
映画『幼獣マメシバ』『ねこタクシー』に続く動物映画シリーズ第5弾として、映画『犬飼さんちの犬』が6月25日に劇場公開されることが明らかになった。主演は現在放送中の同名テレビドラマ同様、小日向文世。映画公開と同時に、小日向が主演を務めることになったきっかけが、実は犬顔だったから(?)という衝撃の事実も明かされている。
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本作は、犬飼という名字ながら大の犬嫌いである主人公・犬飼保が、単身赴任先から帰ってくると家族がこっそりとサモエド犬のサモンを飼っていた……というところから始まる、一家の主人の座をめぐって巻き起こる騒動を描いたハート・ウオーミング・ストーリー。亀井亨監督によると、名脇役としてドラマや映画で活躍している小日向を主演に起用した理由はなんと「サモンの笑っている顔と、小日向さんの笑顔が似ているから」。これにはさすがの小日向も「えっ、そうなの!?」としばしぼうぜんした後、大爆笑だったという。
犬嫌いという役柄の小日向だが、自宅でも「きなこ」という名前のトイプードルを飼っているのだという。「実は、それまであまり犬好きじゃなかったのですが、2007年の映画『HERO』を撮っているときに妻から「犬買っちゃった!」ってメールが来て。最初はなかなか慣れなくてね、犬飼さんちみたいに『おれを取るか、犬を取るか』とケンカになったりして(笑)」とドラマさながらの展開が自宅でもあった様子。小日向は「だから、犬を飼うことに戸惑う主人公の気持ちがよくわかるんです」と今回の役柄に対する共感を示す一方で、共演するサモンについてはメロメロのようで、「今回主演のサモエド犬は、性格もおおらかで優雅で、本当にかわいい!! 現場にもいい雰囲気が漂っていて、見ているだけで癒されますね」とベタ褒めだった。
確かに現在放送中のテレビドラマに出演しているサモンは、真っ白でむくむくの毛並みと「サモエドスマイル」と呼ばれるいつも笑っているような愛嬌(あいきょう)たっぷりの表情で多くの犬好きのハートを揺さぶっており、これが大スクリーンで観られるというだけで胸キュンするファンも多そう。それでも亀井監督は、犬の魅力を伝えるだけではなく、「『犬がかわいい』だけの映画にはしないようにと思っています。動物と付き合っていくには人間関係と一緒で、当然嫌なこともありますよね」と本当の動物との暮らしをカメラに収めるつもり。「この映画では犬飼という、犬が苦手な主人公が、壁をどう乗り越えて成長していくのかをテーマにしています」とコメントしており、本作は犬が苦手な人にもオススメできる犬映画になるかも!? 家族の反対で犬が飼えないという人も、説得の手段に本作を使ってみるといいかもしれない。
映画『犬飼さんちの犬』は6月25日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国公開