原発とは何なのか?なぜ必要なのか?どう危険なのか?原発関連作品を17本「25年目のチェルノブイリ」緊急上映決定

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上映作品の一つ、映画『祝(ほうり)の島』監督:纐纈あやより - (C) ポレポレタイムス社

 福島第一原発事故の渦中、日本だけでなく世界が原子力発電所に対してさまざまな意見を交わすなか、原発・核に関する作品を17本集めた「25年目のチェルノブイリ」と題した特集上映がポレポレ東中野で行われることがわかった。

 ポレポレ東中野では2008年に、チェルノブイリ事故のあった4月26日に(チェルノブイリ原子力発電所事故の発生は1986年4月26日)、原発・核に関する作品を集めたオールナイトや、チェルノブイリ事故の被災地を撮った『ナージャの村』『アレクセイと泉』などの特集上映を行った。以降、「4.26企画」として毎年4月26日に原発・核に関する作品を問題意識の高い映画館だ。同映画館によるともちろん今年もそのつもりで準備をしていたところ、3月11日の東日本大震災によって福島第一原発が事故が起こり、一時はこの企画の中止を考えたという。

 本映画館によると「不安を煽ることになりはしないか」「今こそアクチュアリティをもって作品に接することができるのではないか」などさまざまな意見が交わされたという。

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 しかし、もともとこの企画上映は原発の賛否を問うというよりは「そもそも原子力発電とは何なのか」「なぜ原発を必要とするのか」とその背景を見据えることから始めたもので、国内外の作品を問わず、劇映画、ドキュメンタリー、原発の建設記録を追った映画など「原発」を客観的に捉えた作品を上映してきたこともあり、「映画という側面から原発・核というものを知ってほしいと今年こそ、多くの方に原発・核の問題を真剣に知ろうとして頂くべきなのではないかと、開催を決心致しました」という結論に至ったという。

 いままで共存してきた原発という危険だけど魅力的だった相手の暴走を見てしまったいま、簡単に賛否を問うだけでなく原発のことをよく知った上で、今後の付き合い方を真剣に考えるべきだろう。

「25年目のチェルノブイリ」特集上映で上映される映画は以下の17本:資料提供:ポレポレ東中野
スケジュールについてはポレポレ東中野のオフィシャルサイトを要確認(編集部・下村麻美)

一年の九日』(1961年/108分)監督・脚本:ミハイル・ロンム
 核実験に青春を捧げた三人の男女の物語。

『原子力発電の夜明け』(1966年/43分)監督:森田実
 日本初の原発、東海原発一号炉の建設の模様を追った作品。

『原発切抜帖(げんぱつきりぬきちょう)』(1982年/45分)監督・企画:土本典昭
 新聞記事の切り抜き構成のみでされた映像と、小沢昭一の語り、高橋悠治の音楽による異色作。

ストーカー』(1979年/163分)監督・美術:アンドレイ・タルコフスキー
 本SFの舞台”ゾーン”は原発事故の跡地でないかと推測される。タルコフスキーは未来を予見していたのか。
 
『海盗りー下北半島・浜関根』(1984年/103分)監督:土本典昭
 原子力船むつの新母港建設に揺れた住民のたたかい。

『六ヶ所人間記』(1985年/171分)構成・編集・現場録音:山邨伸貴
 核燃料サイクル施設建設の話が持ち上がる以前の六ヶ所村の姿。

『下北核半島からの報告 核燃料サイクル』(1988年/58分)監督:森弘太
 原発、米軍基地、原子力船母港、核燃料サイクル施設建設計画までもが存在する下北半島からのルポ。

ドキュメント'89 脱原発元年』(1989年/105分)監督:小池征人
 日本全国各地の原発の近くで暮らす人々、反原発の活動をする人々を追った本格ドキュメンタリー。

『夏休みの宿題は終わらない』(1990年/130分)監督・撮影・編集:山邨伸貴
 六ヶ所村に作られる核燃料サイクル施設とは何なのか。フランス・ラアーグ、イギリス・セラフィールドを訪ねる。

『第八の戒律』(1991年/95分)監督:ベルトラム・フェアハーク、クラウス・シュトリーゲル
 チェルノブイリ後のヨーロッパ。各地に再処理施設は存在する。

『ナージャの村』(1997年/118分)監督・企画・原案:本橋成一
 放射能汚染されたベラルーシ・ドゥヂチ村。そこには汚染されているとは思えないユートピアのように美しい村があった。

『アレクセイと泉』(2002年/104分)監督:本橋成一
 チェルノブイリの風下の町、汚染されたベラルーシ・ブジシチェ村には放射能が検出されない奇跡の泉がある。

『田神有楽(でんしんゆうがく)』(2002年/113分)監督:加藤鉄
 六ヶ所村核廃棄物処理施設の建設予定地に暮らす一家族。昔からの生活を続けている。

『ヒバクシャ 世界の終わりに』(2003年/116分)監督・編集:鎌仲ひとみ
 劣化ウラン弾によって被ばくしたイラクの子ども。アメリカ、そして日本。世界中にヒバクシャは存在する。

祝(ほうり)の島』(2010年/105分)監督:纐纈あや
 対岸に原発建設予定地のある山口県祝島。豊穣な海や山の恵みに支えられた1000年の歴史を刻む島。

『ひろしまを見た人ー原爆の図丸木美術館ー』(1985年/25分/スライド上映)構成・編集:土本典昭
『チェルノブイリいのちの大地』(1993年/21分/スライド上映)構成:西山正啓
 本橋成ーの写真を映画人が構成したスライド作

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