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鈴木杏が大胆なヌードに挑み話題に!脱げる若手女優不在の中、脱がせるのは監督の力 ひと皮むけて大女優に

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鈴木杏がポールダンサー役で新境地開拓
鈴木杏がポールダンサー役で新境地開拓 - (C) 2011「軽蔑」製作委員会

 「脱げる若手女優」がほぼ皆無といっていい日本映画界だが、鈴木杏が6月4日公開の映画『軽蔑』で大胆なヌード&濡れ場に挑み、話題を集めている。映画『軽蔑』は、『青春の殺人者』や『赫い髪の女』などの原作者として知られ、1992年に亡くなった中上健次氏の同名小説を映画化したラブストーリー。鈴木杏は、名家の跡取り息子と逃避行を繰り広げるポールダンサーにふんしている。

映画『軽蔑』予告編

 昨今の日本映画界では、セックスシーンがあるにもかかわらず、女優が脱がないことで不自然さを生む作品が圧倒的に多い。なぜ、「脱げる若手女優」がいないのか? 是枝裕和監督の『空気人形』(2009)では、ダッチワイフという際どい設定のヒロインを演じられる女優が見つからなかったのか、韓国人女優ぺ・ドゥナを起用した例もあった。近年、日本映画でヌードを披露した若手女優といえば、『ジョゼと虎と魚たち』(2003)の池脇千鶴、『ベロニカは死ぬことにした』(2005)の真木よう子、『蛇にピアス』(2008)の吉高由里子など、数えるほどしかいない。一般的に、脱ぐとマイナスイメージがつきやすいものだが、前述した女優たちは、その後も人気が衰えるどころか出演作が後を絶たず、一線で活躍し続けているのだから、演技、作品のクオリティー次第ではむしろ女優のキャリアにプラスになるといってもいい。

 もともと、『花とアリス』などの清純派のイメージが強かった鈴木杏が、大胆なセックスシーンを含む『軽蔑』への出演を決意した理由の一つとして、メガホンを取ったのが廣木隆一であったことが挙げられるだろう。廣木監督は、寺島しのぶが体当たりで濃厚なラブシーンを演じた出世作『ヴァイブレータ』で高い評価を受け、寺島を一躍トップスターに引き上げたことで知られる名匠。かつてピンク映画界で一世を風靡(ふうび)しただけあって、『軽蔑』でも若さゆえの激情がほとばしるなまめかしいラブシーンが目をひき、映画の肝となっている。本作を経て、見事に名子役からオトナの女優に脱皮した鈴木杏を見ると、女優の一大決心は監督の手腕にかかっているといえそうだ。(編集部・石井百合子)

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映画『軽蔑』予告編 » 動画の詳細
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