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ウディ・アレン監督を直撃!ウディ・カラーは実は暖色系!ブルーの映画は撮らないことを告白

ウディ・アレン監督を直撃!ウディ・カラーは実は暖色系!ブルーの映画は撮らないことを告白
ウディ・アレン監督

 映画『マンハッタン』や『アニー・ホール』など秀作を手掛けてきたニューヨークをこよなく愛すウディ・アレン監督が、パリで撮影した新作『ミッドナイト・イン・パリ(原題) / Midnight in Paris』について語った。

 同作は、アメリカ人の作家ギル(オーウェン・ウィルソン)と婚約者のイネズ(レイチェル・マクアダムス)は、出張中の両親とともにパリに滞在している。ところが二人の気持ちはすれ違い、お互いが別行動を取り始める。そして、ギルが一人きりで夜のパリを徘徊(はいかい)していた矢先、思いがけない人物に出会い始めていくというロマンティック・コメディ作品。

 オーウェン・ウィルソンのように俳優だけでなく、過去に脚本を執筆したことのある俳優への演出のアプローチは違うのか?さらに、脚本を現場で改稿することはあるのか、との質問に「実は、オーウェンが過去に脚本を執筆していた(映画『天才マックスの世界』、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』)ことを知らなかったんだ。僕は、普段からどんな俳優でも同じ演出をしているし、脚本も常に改稿できる状態にある。だから、僕の作品に参加すると決まったら、すぐに彼らに自由にやって良いと伝えているんだ。それは、脚本の中で俳優がやりたくないことや、何か加えたいことは、彼らに任せて変更しているからなんだ。僕は、あくまで映画内で真実味があるのであれば、快くそれ(俳優のアイデア)を許可しているんだよ」と出演した俳優たちを束縛しないような演出方法を取っていることを語った。

 オーウェンが演じたキャラクター、ギルには尊敬する作家がいるが、ウディ・アレン自身には影響を受けた人物はいるのだろうか。「若いころは脚本家のS・J・ペレルマン(『80日間世界一周』)や俳優のグルーチョ・マルクスで、年を取るにつれ、イングマール・ベルイマン監督は僕のヒーロー的な存在になっていた。僕がキャバレーでコメディをやっていたころのインスピレーションは、このグルーチョ・マルクスとイングマール・ベルイマンから得ていて、彼らは全く違った個性を持っているから、そこに惹かれていたんだ」と明かした。

 近年、海外で撮影を試みていることについて「僕が最初にイギリスのロンドンで映画『マッチポイント』を撮影したのは、制作費を(イギリスの制作会社が)バックアップしてくれたからなんだ。その『マッチポイント』の撮影はすごく良い体験で、その体験を通して外国もアメリカも大して変わらないと思ったんだよ。その後、撮影したバルセロナでもパリでも、撮影クルーはそれほど英語を喋れないが、なんとかコミュニケーションを図ることができたんだ。それに海外は、僕の作品に寛大で、道を遮断して撮影を許可したりもしてくれるんだ」と述べたウディは、次回作はローマで撮影することになっている。

 これまでウディは、70年代にゴードン・ウィリス(『ゴッドファザー』シリーズ)、80年代にはカルロ・ディ・パルマ(『ハンナとその姉妹』)など、こだわりを持って撮影監督を選択してきた。今回は、デヴィッド・フィンチャーの作品を撮ってきたダリウス・コンジを雇い、パリを撮影したことについて「映画では、良い撮影監督を雇うことは非常に重要だ。だから、僕がこの映画界に入ってからは常に良い撮影監督を雇うことを心がけてきた。ゴードンとは10年くらい、カルロとは13年くらい共に仕事をし、その後スヴェン・ニクヴィストやチャオ・フェイなどとも撮影してきた」。彼らを選考した理由には「僕が頭の中で描いていることをスクリーンに映し出すことのできる撮影監督を望んでいる。ただ、それだけではなく、あまり僕と衝突しない良い性格で、お互いの意見も交換できるほうが良いんだ。今回、ダリウスとは照明についても撮影前に話し合ったよ。僕は、基本的に“暖かみ”のある赤色や黄色などが好きで、青色はあまり好きではないんだ。だから、(編集で)映像のカラー調整をするさいには、常に“暖かさ”を感じる色を選択しているんだ」と語った。ちなみに、それぞれの時代ごとに撮影監督を使い分けているのも興味深い。

 最後にウディは高校時代によく友達を笑わせていたが、ある日知り合いから書いたジョークを送ってみたらと言われたことで、N.Yポスト紙にジョークを送ったところ、あるコラムに掲載されたそうだ。それから、広告会社、ラジオ、テレビへの仕事が増えていったことも語った。映画は、80年代のウディ・アレンの作品、映画『ブロードウェイのダニー・ローズ』や『カイロの紫のバラ』を彷彿させる映画に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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