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10歳の美少女がアイリッシュダンス世界選手権のチャンピオン!骨折しても練習に励む舞台裏!

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(左から)ジョー・ビター、ジュリア・オローク、スー・ボーン監督
(左から)ジョー・ビター、ジュリア・オローク、スー・ボーン監督

 第40回アイリッシュダンス世界選手権を扱った注目の映画『ジグ(原題) / Jig』について、スー・ボーン監督とワールド・チャンピオンの少女ジュリア・オロークと少年ジョー・ビターが語った。

 同作は、2010年にスコットランドのグラスゴーで行われた第40回アイリッシュダンス世界選手権に焦点を当て、ダンスを競い合う少年少女達だけでなく、献身的に協力する彼らの両親や、厳しいコーチとのやり取りも描かれたドキュメンタリー作品。世界選手権は年齢と男女別々に分かれ競われる。

 これまで数多くの題材を手掛けてきたスー監督が、なぜアイリッシュダンスの世界を描くことになったのか。「過去にアイリッシュダンスを踊っていたことのある知り合いのジャーナリストが、これまでのわたしのドキュメンタリー作品を観て、今度グラスゴーでアイリッシュダンス世界選手権があるから、映画にしてみたらどうかと提案してきたの。そこでいろいろリサーチしてみたら、アイリッシュダンス世界選手権を描いた映画はまだ製作されていないうえに、アイリッシュダンスの関係者以外のアウトサイダーがアイリッシュダンス世界選手権を撮影したことさえなかったの」と語った彼女は、結局関係者を説得して撮影を許可してもらったそうだ。

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 映画内では上記のダンサー、ジュリアとジョー以外にも、数人のダンサーを追いかけているため、観客が映画についていくことが難しくなるという懸念はなかったのか、との質問に「実際には、撮影前に8か月くらいダンサーのリサーチをして、その間にいろいろなダンサーに会って彼らの特徴や性格をつかんだの。それは、いろんなタイプのダンサーが居ることを見せたかったからでもあるの。それと、アイリッシュダンスの人口が世界中で増えていることも証明したかったから、これだけ多くのダンサーを描くことになったの」と述べたスー監督は、イギリス、アイルランド、アメリカ、ロシアなどでアイリッシュダンサーの撮影を行った。撮影期間も2年半掛かったようだ。

 まだ10歳のジュリアは「幼稚園のときにテレビでアイリッシュダンスを見て、そのユニークなスタイルが気に入ってダンスを始めたの」と明るく答えたが、ダンスの最中には足の骨を折ったこともあったそうだ。「あのときは、もとの状態に戻るのがかなり大変だったの。物理療法でマッサージをしながら徐々に治していたけれど、世界選手権の前だったから練習し続けるしかなかったの」と小さい体の彼女だが、相当な精神力を持っているようだ。

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 一方、ジョーは「7歳のときに、マイケル・フラットリーの『リバーダンス』をテレビで観て、姉とともにアイリッシュダンスを始めたんだ」と答えた。そんな彼は、選手権での審査員の判断について「映画内では、17~18歳の部門で競っていたクレアというダンサーが、別のダンサーと交錯して体をぶつけてしまうけれど、クレアは優勝しているんだ。それはパフォーマンスの際に、他のダンサーにぶつかったり倒れたりしても、それがそのダンサーの責任でなければ、減点はされないからなんだ。もちろん、ある程度の審査員の好みはあるかもしれないけれど、基本的にはトップレベルに居るダンサーが常に良い順位が付けられているよ。だからあくまで公平だと思う」と明かした。

 映画は、少年少女が自分のやりたいことに没頭していて、その真剣なまなざしと、しなやかなダンスの動きがこの映画の魅力となっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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