押井守、3D映画の現状にダメだし!「成功しているのは『アバター』だけ」

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現在3D作品に取り掛かっているという押井守監督

 24日、シネマート新宿にてアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」の「シャープスマートフォン3Dコンテスト CG・アニメーション部門」授賞式イベントが行われ、来場した特別審査員の押井守監督が、集まった観客を前に熱い3Dトークを繰り広げた。

映画『28 1/2 妄想の巨人』場面写真

 現在、詳細は明かせないものの、3D作品を手掛けているという押井監督は、「(2Dと比べると)映像の見せ方が全部変わっちゃって、カメラのアングルや動き、カットをつなぐのが難しいですね」と四苦八苦しながら制作を進めていることを明かした。さらに、「(3Dでの製作は)かなりハードルが高くて、それを演出する側がどうこなしていくかだね」と作品として成立させることの難しさを指摘した上で、「3D映画は色々と公開しているけど、現在演出として成功しているのは『アバター』だけだと思う」とジェームズ・キャメロン監督を賞賛しながら、ブームとなっている3D映画を厳しく評価する場面もあった。

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 そんな押井監督は、今回審査員を務めた部門について、何よりスマートフォンで3D作品が鑑賞・制作できることに興味があるといい、「僕が今までやってきた世界、ディティールで勝負するような世界は難しいのかな」と小さな画面で表現できる世界にとまどいを感じながらも、「映画制作だと大がかりになるけど、(スマートフォンだと)どこにでも持って行けるし、すぐ見せられるのがいいね。ドラマみたいなものとは離れても、映像が成立する気がしました」とその手軽さに可能性を感じているようだった。

 その後同部門の優秀作品が発表。国内外の映像作家に影響を与えている押井監督は、「外国の作品と国内の作品との落差がここ10年埋まっていないのが現状だと思う」と日本の映像現場に対するシビアな見解を述べながら、受賞者に「受賞した方は賞をもらったからといって、人生が変わるわけではないです。賞をもらった後で何をするかが大事で、むしろそこから先の方が難しいと思う」とコメント。「まず、目の前の人を面白がらせることから出発して、そこから自分が何を作りたいのか考えてほしいです」と新世代のクリエイターたちにげきを飛ばしていた。(取材・文:中村好伸)

国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」は、6月16日から6月26日まで表参道ヒルズをはじめ都内各所で開催中

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