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ベネチア映画祭、新人賞受賞の二階堂ふみ、海外は初めて!「飛行機に乗る前からスゴイ泣きそうだった」【第68回ベネチア国際映画祭】

ベネチア映画祭、新人賞受賞の二階堂ふみ、海外は初めて!「飛行機に乗る前からスゴイ泣きそうだった」
(左から)染谷将太、園子温監督、二階堂ふみ-第68回ベネチア国際映画祭にて - Photo:Harumi Nakayama

 第68回ベネチア国際映画祭で日本人初となるマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞俳優賞)を受賞した映画『ヒミズ』の染谷将太と二階堂ふみがこのほど、現地で日本向けメディアの取材に応じた。インタビューは受賞前に行われたものだが、その席上で二階堂が世界に羽ばたく女優になるという夢を語っていた。

 二人は海外の国際映画祭に参加するのは初めて。特に二階堂は海外そのものが初体験だったそうで「飛行機に乗る前からスゴイ泣きそうなくらい怖かったです。『日本から出るなんてどうしよう?』『異国って?』とか、成田空港を出る前から言ってたんです。成田が日本にあるなんて感じなくて、飛行機に乗っている時も落ち着かなかったんです」と現役女子高生らしいコメントを連発。しかし、いざベネチア入りすると、二階堂は「ちょうど今、高校で世界史を習っているので、すごく身近に感じられるというか、街並みを見たらステキだなって」。一方の染谷は「リド島を回ってみたいんですけど、まぁステキですよね」とクールな反応。もっとも染谷は、米俳優フィリップ・シーモア・ホフマンがジョージ・クルーニー監督作『ジ・アイデズ・オブ・マーチ(原題)/ The Ides Of March』の上映でベネチア入りしていたと知るや興奮していたそうで、園監督に「フィリプが来てる!とか言ってたじゃない。憧れの俳優なんでしょ?」と同席していた園子温監督にバラされて、「いやいや、憧れというか大好き。僕も太ったら、ああなりたい(笑)」と普通の映画少年の顔になって映画祭を楽しんでいる様子だった。

 二人は、園作品に参加するのは今回が初めてで、いずれもオーディションで選ばれた。特に二階堂は古谷実の原作漫画のファンだったそうで、原作にもあるパンツ丸見えで堤防を転がり落ちるシーンも見事に再現している。しかし過去、園作品に出演した『紀子の食卓』の吉高由里子も、『愛のむきだし』の満島ひかりも、『冷たい熱帯魚』の梶原ひかりも、監督の厳しい要求に泣かされてきた過去がある。さぞや二階堂も? と尋ねると、「わたしは泣いてないです! 監督は、優しかったです」とキッパリ。すかさず園監督が「泣いてはないです。自主的に泣いたらしいです」と突っ込むと、二階堂は「園さんには泣かされていないです。だけどお芝居で泣けないということがあって…。わたしが茶沢にどっぷりハマり込んでワケがわからなくなって混乱状態になった時に園監督がビシッと正してくれたことはありました。わたしは、そんなに多くの現場を踏んでいるワケじゃないんですけど、園監督の現場で茶沢を演じながら、人間として鍛えられたと思うし、女優としての怖さの不安をすべて取り除いていただいたと思います」と毅然とした態度で語った。染谷も「印象的だったのは、芝居において自由な現場だったことです。僕は普段、あまりアドリブを言ったりセリフを変えたりしないのですが、初めて今回、感じたままのセリフを言わせてもらったり、動きも自由にさせてもらったり。本番もワンシーンで撮るので、自分の考えていろいろ出来る現場でした」と刺激的だった撮影現場を振り返った。

 そんな二人の芝居は観客の心に強く響いたようで、上映後は、染谷や二階堂が街中を歩いていると、劇中で連呼される「住田、ガンバレ!」とセリフで声を掛けられるようになったという。また二階堂の愛らしさはイタリア男のハートも射止めたようで、地元メディアにも多数、写真付で紹介されていた。

 それでも二階堂はなかなかベネチアに来ていることが実感できなかったようで、園監督たちに繰り返し「ドッキリじゃないの?」と尋ねていたとか。二階堂は「今まで漠然と“世界に出たい“とか“日本に収まりたくない“と一丁前に口にしていたんですけど、実感が沸かないし、そんなに簡単じゃないなと…」と苦笑い。まずは成田空港を克服することを指摘すると「そうですよね。でも成田デカい」とつぶやき、記者たちの笑いを誘っていた。

 しかしイタリアの名優から名付けられたマルチェロ・マストロヤンニ賞は1998年創設と歴史は浅いものの、2001年には『天国の口、終わりの楽園。』のガエル・ガルシア・ベルナル&ディエゴ・ルナが、昨年は『ブラック・スワン』のミラ・クニスが選ばれて、そこから一気に国際的スターの座に駆け登っている。染谷と二階堂たちの夢が叶う日もそう遠くはないのかもしれない。(取材・文:中山治美)

 映画『ヒミズ』は2012年春公開


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