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アントニオ・バンデラスを直撃!ペドロ・アルモドバル監督との20年ぶりの再タッグについて語る!-ニューヨーク映画祭

アントニオ・バンデラスを直撃!ペドロ・アルモドバル監督との20年ぶりの再タッグについて語る!-ニューヨーク映画祭
アントニオ・バンデラス

 映画『デスペラード』や『マスク・オブ・ゾロ』などでおなじみのスペイン出身の人気俳優アントニオ・バンデラスが、現在開かれているニューヨーク映画祭で、新作『ザ・スキン・アイ・リブ・イン(原題) / The Skin I Live In』について語った。

 同作は、整形外科医として名をはせたロバート(アントニオ・バンデラス)は、自動車事故で全身に火傷を負った妻を救えなかったことで、どんな外傷にも耐えることのできる人工皮膚を開発し、謎の女性ベラ(エレナ・アナヤ)に移植していくが、そこには大きな落とし穴が待っていたというサスペンス・ドラマ作品。監督は、これまでアントニオ・バンデラスと何度もタッグを組んだことのある映画『オール・アバウト・マイ・マザー』のペドロ・アルモドバル。

 ペドロ・アルモドバル作品で名をはせたアントニオ・バンデラスも、彼とタッグを組むことはおよそ20年ぶりで、再び彼と仕事をしてみて「ペドロは僕にとってベストの監督だよ。彼との仕事においては、映画作品自体がどんな意味合いを持ち、映画内のキャラクターがどんな意味合いを持つか真剣な意見を交わすことはないんだ。それとは、全くかけ離れた(普通の映画監督とは違った)プロセスでペドロは製作しているからね。まず僕は、ペドロのクリエーションという世界や領域に誘われ、そのクリエーションの過程では苦悩を強いられる。そう感じるのも、俳優やアーティストとして不安な領域に足を踏み入れたからでもあるんだ。そんな気持ちを(前作でタッグを組んでから)20年経っても感じさせてくれるのがペドロという人物だ」とペドロ監督との仕事が刺激のあることを強調した。

 アントニオが演じたロバートというキャラクターは人工皮膚を開発し、その実験を勝手に女性ベラに試みるが、悪人ではなく、ある意味では(妻を失ったことから)犠牲者とも言える点について「このキャラクターを演じる上で、ペドロとともに精神病質者について勉強したんだ。その中でも特にペドロと話したのが、(2008年に)オーストリアの男性が娘を20年間以上も地下に閉じ込め、さらにその娘と7人もの子どもを作っていた話で、ジャーナリストたちは近所に住む人々からこの男性について聞き出すと、彼らは彼のことをチャーミングで、着こなしも良く、礼儀正しい人物と答えていたんだ。するとペドロはこの男性について、社会に溶け込んだ察知できない人物だと言っていて、このような男性(の深層)がこのキャラクターにも必要だと思ったんだよ。だから撮影に入ると、その二面性の概念をはっきりと区別したいと思っていたんだ」と複雑なキャラクターをわかりやすく説明した。

 批評家の間では、これまでアントニオが演じた役柄の中で、ベストの演技と言われていることについて「良くわからないよ……(笑)。おそらく僕が75歳になって自分を見つめ直したときに同意できるかもしれないが、今の時点ではわからないね。僕はあくまでペドロの目を通して満足を見出している」と答え、さらに「映画の興行を気にしながら編集作業をしている(今日)中で、何も曲げずに(誰も入らない)領域で、純粋、誠実に30年間も映画を製作し続けるペドロとの仕事は、僕の今の人生の中で、お金に変えられないほどの貴重な価値がある」と現況に満足せずに、さらなる高みを望んでいるようだ。

 映画はアルモドバル監督独特の世界感と、アントニオが披露する二面性を持ったキャラクターが組み合わさり、さらに予想もつかぬ展開が圧倒的な映像と色彩で迫ってくる。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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