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出産直後のナオミ・ワッツをCIAの訓練施設に送り込む!ダグ・リーマンの鬼監督ぶりが明らかに!

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CIAで本格訓練に挑んだナオミ・ワッツの熱演にも注目!
CIAで本格訓練に挑んだナオミ・ワッツの熱演にも注目! - (C) 2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 911の同時多発テロ以降、アメリカ最大のスキャンダルといわれたイラク大量破壊兵器の衝撃の真実を、ナオミ・ワッツショーン・ペンを主演に迎えて映像化された本格クライム・サスペンス映画『フェア・ゲーム』で、監督を務めたダグ・リーマンが本作に込めた思いや撮影秘話などを語った。

映画『フェア・ゲーム』場面写真

 イラクに大量破壊兵器はないと元外交官の夫・ジョー・ウィルソンが公表したことで、アメリカ政府から報復を受けることになった元CIAの女性、ヴァレリー・プレイムの手記を基に描かれた本作。リーマン監督は、この衝撃的な事件が明らかにされてからすぐに映画化を考えたようで「僕は監督としてストーリーを伝える義務がある。一方で国民として、どのようにしてアメリカがイラク戦争に突入したのか、真実を公表するという愛国的な義務もあった」と本作への思い入れの強さを明かした。

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 ヴァレリーを自身の監督作『ボーン・アイデンティティー』のジェイソン・ボーンのようだと語る監督は「この役を演じられるのはナオミ・ワッツしかいない」と確信したという。しかし初めてナオミと対面したとき、その確信は危機感へと変わったそうで、何と出産したばかりのナオミをCIAの訓練施設に送り込んだという。「あのとき、ナオミは子どもを出産したばかりだったんだが、そのせいかヴァレリーを演じるには何か欠けていてね。ヴァレリーがどれほど厳しい訓練を受けていたかをナオミにも経験してもらう必要があった」と例え出産後でも容赦(ようしゃ)ない鬼監督ぶり。その訓練はかなり過酷だったようで、ナオミは新人のCIAエージェントと同じように扱われたそうだ。「彼らはナオミの名前をわざと間違えたりして、彼女の反応をうかがっていたよ」と訓練を振り返る監督。しかし「訓練から戻ったナオミを見たとき、彼女の中にヴァレリーが持つ芯の強さを垣間見ることができた」と効果的な訓練だったと満足げに語った。

 ナオミに対する徹底した役づくりだけでなく、本作ではドキュメンタリー以外の映画としては初の試みとして、イラクの首都バグダッドで大掛かりな撮影を敢行している。監督自身も「最大の難関だった」と振り返るイラクでの撮影は、さすがに神経が擦り減ったようだ。しかしそのイラクの実態を赤裸々に映像化することで、作品の信ぴょう性が加味されている。

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 『ボーン・アイデンティティー』『Mr.&Mrs.スミス』などアクションエンターテインメント作に定評のあるリーマン監督。それだけに、この社会派作品ととらえられがちな本作を、エンターテインメント大作として仕上げた手腕は、さすがの一言。そんなスリルも味わえる本作を堪能するとともに、あのとき世界で何が起きたのか、真実をぜひその目で確かめてほしい。(編集部:山本優実)

映画『フェア・ゲーム』は10月29日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズ ほか全国公開

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