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田原総一朗、日本のジャーナリストをバッサリ!「権力に迎合している」

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現代日本のジャーナリストを一刀両断した田原総一朗
現代日本のジャーナリストを一刀両断した田原総一朗

 戦後の日本を撮影し、国家が隠す嘘を暴いてきた伝説の報道写真家・福島菊次郎を追ったドキュメンタリー映画『ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳~』が4日に銀座シネパトスで初日を迎え、ジャーナリストの田原総一朗堤未果がトークショーを行った。

映画『ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳~』場面写真

 本作は、現在91歳の現役報道写真家・福島菊次郎に2009年から2011年までの2年間、密着した作品。終戦直後の広島で被爆者家族の苦悩を克明に撮り続け、それ以降も三里塚闘争、安保闘争、公害問題などを取材し、戦後日本のあり方を問い続けてきた福島の生きざまや、カメラマン人生最後の取材場所として原発事故の起きた福島へと向かう姿を映し出す。

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 そんな福島の生きざまに、田原は「福島さんは、国から一切援助を受けず、年金ももらっていない。お年寄りの人は『国はヒドイ』とか言いながら年金もらったりしているよね」と感心した様子。堤が「福島さんは昔からずっとぶれていない。社会の中で一番弱い人に徹底的に寄り添って、そこから切り取っていきますよね」と語ると、田原は「すごいよね。僕なんてぶれっぱなしですからね。この映画を観ると(自分が)恥ずかしいと思う」とコメントをする場面もあった。

 その後、話が発展して現代日本のジャーナリズムについての話題に。田原は「今のジャーナリストがダメになったのは、自分がエリートになったと錯覚しているから。この間、ある新聞記者が『今の政治家はヒドイ、質問しても何も答えない』と言っていたけど、答えるわけがない。まず仲良くして、お互いの信頼関係を作ることをやらないと、答えないですよ!」と苦言を呈した。

 さらに田原は「マスコミが問題にならない、無難な報道をするようになった。今の新聞は全部インチキ。政治家が言ったことを書くけど、その裏に何があるかどこも書いていない。こういうのを発表報道というんです。こんなのは取材じゃないですよ。今のジャーナリストはみんな権力に迎合している」と批判を続けた。そんな熱く語る田原に対して、堤が「わたしたち情報の受け手が変わらないといけないか?」と尋ねると、田原は「今は情報の洪水でみんながおぼれそうになっている。これは正しい情報かそうでないかという、情報の読み方が大事。いろんな媒体を読み比べるといい」と持論を展開した。(古河優)

映画『ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳~』は銀座シネパトス、新宿K's cinemaほかにて全国順次公開中

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