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高倉健、受刑者と共に涙!初の刑務所上映会を敢行!

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富山刑務所の受刑者に語り掛けた高倉健
富山刑務所の受刑者に語り掛けた高倉健

 26日、俳優・高倉健が、25日に公開された6年ぶり主演作『あなたへ』への撮影協力を行った富山刑務所を表敬訪問した。興行中の映画を刑務所で上映するのは極めて異例の試み。配給を務めた東宝にとっても、富山刑務所にとっても初の試みで、涙ぐむ受刑者に、高倉の目もうるんだ。

映画『あなたへ』富山・公開記念舞台あいさつ写真ギャラリー

 刑務所内の講堂で、高倉は「これから観ていただく映画『あなたへ』は人を思うことの大切さ、そして思うことは切なさに繋がる(ということを描いています)」と映画についてコメント。「皆様が1日も早く、あなたにとって大切な人のところへ帰ってあげることを心から祈っています」と約350人の受刑者に語り掛けた。

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 その後、共演の田中裕子、高倉と20作目のタッグとなった降旗康男監督も合流し、映画の撮影も行われたファボーレにあるTOHOシネマズ ファボーレ富山にて計4回、1,000人に向け、舞台あいさつを行った高倉。この日の午前中に行った刑務所への表敬訪問を振り返り、「なぜだか涙が出ました。不思議な映画の始まりだなあと感じています」と語った。

 この日の舞台あいさつでは、「6年間(映画を)休んだことを反省しています」と話した高倉に、司会者が「ではまたすぐに次が?」と問い掛けると、「もっと仕事がほしいです」と応じる一幕も。本作は、富山県で、富山刑務所、ファボーレ、新湊内川、島尾海岸などをロケ地に9月10日から20日まで、10日間の撮影を行ったが、富山県での撮影についても、「またこの地で撮影できることを祈っています」とコメントし、高倉にとって初めて行った富山県での舞台あいさつに集まった観客を沸かせた。

 『あなたへ』は、妻の遺骨を散骨するため、北陸から妻の故郷、九州へ1,200キロの旅に出た男が道中、さまざまな人に出会いながら、妻の思いを知っていく姿を描く。共演にビートたけし、田中裕子、佐藤浩市草なぎ剛綾瀬はるかと豪華キャストが集結している。(編集部・島村幸恵)

映画『あなたへ』は全国公開中

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