北野武に次ぐ名監督誕生か…!映画ファンも唸るディズニー×お笑いの新たな大会とは?

 お笑いコンビ「千鳥」として不動の地位を築きながら、是枝裕和監督の映画カンヌ・コンペ部門出品の『箱の中の羊』では綾瀬はるかとのW主演で俳優として新境地を拓き、お笑い界のみならず映画界からも熱視線を浴びる大悟が、なんとあのディズニープラスとタッグを組む! 自ら企画・プロデュースを務め、日本のディズニープラス初となるオリジナルバラエティ「THE ONE SHOT」(ザ・ワンショット)を創り上げた。

 「映画」×「お笑い」という全く新しい形の一大コンペティション企画となっており、選りすぐりの芸人たちがエントリーして自ら監督したショートフィルムを持ち寄り、審査員には俳優・監督として活躍する大物も!? 観る前から作品が気になって仕方がない本作のスゴさを紹介する!

8人の精鋭!大悟が選び抜いた挑戦者が、日本のディズニープラス初のバラエティに集結

 「芸人の“真の力”を見出すための大会」である本作は、芸人が自ら脚本を書き、監督も務めた“本気の映画ショートフィルム”が集う場所。大悟が自らの審美眼で選出した8人の精鋭が製作期間3か月を費やし、ショートフィルムに己の心血を注ぐ。

 視聴者にとっては夢の企画、参加者においては己のプライドをかけた真剣勝負にアッセンブルしたメンバーは、堀内健ネプチューン)、秋山竜次ロバート)、又吉直樹ピース)、後藤淳平ジャルジャル)、山内健司かまいたち)、天竺川原じろうシソンヌ)、国崎和也ランジャタイ)といずれも劣らぬ強者たち。それぞれの芸風や面白さは知っているが、どんなショートフィルムを作るの? とまるで予想がつかない……。

 じろうや後藤は「医療ドラマ」、山内は「学園ホラー」に挑む。あえてハードルの高いジャンルに挑戦した時点で気概が感じられ、ますます「見てみたい!」思いが加速する。形態模写モキュメンタリー「クリエイターズファイル」で新たなエンタメを発明した秋山、「火花」や「劇場」で知られる芥川賞作家でもある又吉、演技力の高さと爆発力が度々話題になる堀内ら、多方面に活躍する面々が何を仕掛けてくるかも気になるところ。

 過去40年、日本映画界では『その男、凶暴につき』(1989)で鮮烈なデビューを飾った世界のキタノこと北野武を筆頭に、品川ヒロシ松本人志、近年では劇団ひとりゆりやんレトリィバァ、永野といった多くの芸人が映画監督として羽ばたいてきた。

 海外に目を向ければ、『ゲット・アウト』で米アカデミー賞脚本賞を獲得したジョーダン・ピールもコメディアン出身。既存の映画文脈にとらわれず、斬新な表現で見たことのない面白さを生み出してきた芸人たち──。

 幾多の名作映画を世に送り出してきたディズニーの配信プラットフォームから、世界へ──。この登竜門をくぐり抜けた先に…をくぐり抜けた先に、新たな才能たちが監督として活躍してゆく未来が訪れるかもしれない。伝説誕生の瞬間を目撃せよ!

まさに映画クオリティ!演出・演技・“ワンボケ”が効いた本格的な仕上がり

予選8作品それぞれのポスター画像。

 お笑い芸人たちがとっておきのネタを持ち寄る従来の番組は「いかに笑えるか」が評価のキモだった。だが「THE ONE SHOT」は、彼らの専門である「笑い」にあえて制限を設けている。課せられたルールは「作品の中に1つだけ渾身のボケを入れること」。逆にいえば、ボケは1つしか入れられない。手数の多さで笑わせるのではなく、たった一撃の破壊力──量より質を求めるインポッシブルな“縛り”であり、生半可な内容では太刀打ちできないだろう。

 まずもって渾身のボケには発想力と独自性が求められるが、そこに至るまでの最高の道筋=フリを構築しつつ、起承転結を凝縮させる構成力といった“脚本の強度”、カメラワークやカット割り、トーンにテンポといったさまざまな技法を駆使し、観客を飽きさせることなく引っ張り続ける“映像としての練度”、俳優から時にナチュラルな、時に力強い演技を引き出して世界観を確立させる“純然たる演出力”ほか、総合的なクオリティが必要となるからだ。

 だがしかし、視聴者は脚本・監督、中には出演まで兼任した8人の芸人たちの実力に驚かされることだろう。それぞれが持ち味を発揮しつつ、1本の映画としてしっかり魅了し、たった一つのボケ=ONE SHOTで「こう来たか!」「さっきまでのシリアスな空気から一変したんだけど!」と驚きと共に爆笑に包み込む。

 企画が“立っている”番組だけに色眼鏡で見始める視聴者も中にはいるかと思うが、気づけば前提を忘れ、濃密な物語世界に入り込んでいるに違いない。切れ味鋭いアクションで引き込みつつメッセージ性も内包した刑事ドラマ、しんしんと心に染み入ってくる笑いと涙が入り混じった親子ドラマなどバラエティに富んでおり、一つとして似たような作品がないのも嬉しいところ。

 お笑い好きなら各芸人の表現者としての新たな引き出しを知ることができるし、かつ全編を通してまるで映画祭に参加したような豊かな体験が待っている。

秋山の作品「筆」より。

 映画好きなら思わず反応してしまう通好みなキャスティングも魅力で、熊切和嘉監督作『神社 悪魔のささやき』の木野花藤井道人監督作「インフォーマ」の淵上泰史橋口亮輔作『恋人たち』の篠原篤片山慎三監督作『岬の兄妹』の松浦祐也中野量太監督作『兄を持ち運べるサイズに』の青山姫乃渡辺一貴監督作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』の大東駿介ほか、人気監督たちとコラボレーションしてきた多彩な面々が集結。

 また監督陣においても、実は山内は「世にも奇妙な物語」のコンペにも提出した経験があるなどホラーを長年研究しており、後藤は映画史上前例がないのでは!? とスタジオをどよめかせる画期的なプランに挑戦するなど、各々の映画IQの高さがいかんなく発揮されている。百聞は一見に如かず、誇張なしで“本格派”のショートフィルムたちに刮目いただきたい。

オダギリジョー印!審査員・オダギリジョーの深い考察に脱帽

 「THE ONE SHOT」のノミネートステージは、各話ごとに2人ずつショートフィルムを披露し、そのクオリティをジャッジする構成となっている。いわば「1話で2倍おいしい」構成になっているが、芸人たちの監督としてのポテンシャルを目の当たりにし「ガチの映画関係者はどう見るのだろう? 意見を聞いてみたい」という想いが浮かぶのではないか。その熱に呼応するように、適任すぎる審査員がファイナルステージに登場! 俳優として唯一無二の存在であり、『ある船頭の話』『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』シリーズで脚本・監督も務めているオダギリジョーだ。お笑いへの造詣も深い彼の鋭い視点&見事な考察が加わり、本作は次なるフェーズへと突入する!

才能を開花させたランジャタイの国崎和也。

 予選を振り返ったオダギリが「度肝を抜かれた。映画的なセンスの塊」と評した、国崎が脚本・監督を務めた『空音』を紹介しよう。「テーマに合わせてあえて劇伴(BGM)を使わなかったのが素晴らしい」「風の使い方が非常に上手」と専門的な視野で深掘りしつつ、プロとしてさらに上を目指すための本気のアドバイスも欠かさない。オダギリがそこまで評価する“凄み”をぜひ体験いただきたいと同時に、彼の秀逸なフィードバックを踏まえた後で各々の作品をもう一度観たくなること請け合いだ。

 さらに、それだけではないオダギリの解説コーナーも用意されていて……。また、もう1人の特別ゲストとして白石麻衣も登場。彼女が思わず「感動しました」と声を弾ませた作品とは? 番組内では撮影メイキングや芸人たちが監督業を経の想いを語ったインタビューほか、作品を生み出す試行錯誤の日々を追ったドキュメントパートも用意されており、隅々まで映画愛がたっぷり。笑いの枠を超えた、心動かす作品との出会い──「THE ONE SHOT」には、映画ファンが映画に魅了される理由が詰まっている。(文:SYO)

ディズニープラス スター オリジナルシリーズ「THE ONE SHOT」(ザ・ワンショット)は8月12日(水)より世界独占配信開始(一部地域を除く)
公式サイト>>
(C) FANY Studio

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