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キアヌ・リーヴスがハリウッドの巨匠たちにインタビューした話題のドキュメンタリー作品とは?

キアヌ・リーヴスがハリウッドの巨匠たちにインタビューした話題のドキュメンタリー作品とは?
クリストファー・ケニーリー監督

 映画『マトリックス』シリーズなどでおなじみの俳優キアヌ・リーヴスが、デジタル化に拍車がかかった現在の映画界を代表する監督たちに、直接インタビューした話題のドキュメンタリー作品『サイド・バイ・サイド(原題) / Side by Side』について、クリストファー・ケニーリー監督が語った。

 同作は、映画のフィルムの歴史をたどりながら、急速に変化しつつあるデジタル撮影について、ジョージ・ルーカス、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、スティーヴン・ソダーバーグ、マーティン・スコセッシらにインタビューし、映画界のデジタル撮影の傾向と現実を浮き彫りにしたドキュメンタリー作品。

 キアヌ・リーヴスがインタビュアーとして参加することになった経緯は「キアヌがプロデュースし、さらに出演していた映画『フェイク・クライム』で、僕はスペシャル・エフェクトのスーパーバイザーを務めていて、そのカラーコレクションの編集作業をしていた際に、後ろに座っていたキアヌがこの(カラーコレクション含めた)デジタル映画を描いたドキュメンタリーを制作すべきだと僕に言ってきたんだ。一度はOKしたものの、それから家に帰ってパニックになったんだ。なぜなら、一体誰がカメラやデジタルのことを語った映画を観たいのだろうか?と思ったからね。でもそこからは、いかにこの映画を人々に興味深く見せることができるか模索することになったんだ」と明かしたクリストファーは、前作では大食い競争を描いたドキュメンタリー作品を製作していた。

 今作では、多くの巨匠と呼ばれる監督たちがインタビューに答えているが、そのほかに撮影監督にもインタビューを行っている。クリストファーは「この映画の企画を2010年の9月に立ち上げ、その2か月後の11月にはすでにポーランドで開催されている“カメラ・イメッジ”という優れた撮影監督が毎年集まって、お互いの映画を鑑賞して、ウォッカを飲むイベントに参加していたんだ。そこで、ヴィットリオ・ストラーロ(『地獄の黙示録』、『ラストエンペラー』)、ヴィルモス・ジグモンド(『スケアクロウ』、『ディア・ハンター』)、ウォーリー・フィスター(『インセプション』、『ダークナイト ライジング』)たちに出会ったんだよ。正直、最初彼らに何を聞いて良いかわからなかったが、その短時間のイベントで20人もの撮影監督にインタビューし、さらに彼らのおかげで多くの情報を知り、前進することもできたんだ」と語った。実際には140人もの映画界のフィルムメイカーにインタビューしたそうだが、映画内では70人の映像が残されている。

 映画内では、デジタル映画作品に移行していくことで、誰でも映画を製作できることになり、駄作を観る機会がより多くなると主張している人物が一名だけ居るが、クリストファーの意見はどうなのか。「確かに、駄作も製作されることになるが、それと平行してより多くの良い映画も製作されることにもなる。それに近年、僕はフィルムで撮影された駄作をかなり観てきてもいるんだ。それを考えると、デジタル映画は、LAだろうがニューヨークだろうが場所やお金、さらに性別などを気にせずに自由に撮影でき、さらにその映像を世界中にシェアできる環境にある。だから、デジタル映画製作に対して駄目であるとは議論できないね」と答えたクリストファーは、今作をキャノン5Dで撮影した箇所もあると教えてくれた。

 クリストファーは、ジョージ・ルーカスのスカイウォーカーランチ(ルーカスフィルム本社が入る総称)に寝泊まりした時は、夢のような体験だったそうだ。映画は、キアヌ・リーヴスが質問することで、一般の人にはとっつきにくい技術的な内容もわかりやすくなっている作品に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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