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アメリカのノッポさん?アメリカの子ども向けのテレビ番組「ピーウィーのプレイハウス」で活躍したアーティスト、ウェイン・ホワイトとは?

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(左)ニール・バークレー監督、(右)ウェイン・ホワイト
(左)ニール・バークレー監督、(右)ウェイン・ホワイト

 アメリカの子ども向けのテレビ番組「ピーウィーのプレイハウス」で、セットやパペット人形のデザインをして二度もエミー賞を受賞した画家でイラストレーター、さらに漫画家でもあるアーティスト、ウェイン・ホワイトを描いたドキュメンタリー作品『ビューティー・イズ・エンバラシング(原題) / Beauty is Embarrassing』について、ニール・バークレー監督とウェイン・ホワイトが語った。

 同作は、テネシー州で育ったウェイン・ホワイトは、ニューヨークに移り漫画家とパペットショーをしながら生計を立てていたとき、アメリカの子ども向けのテレビ番組「ピーウィーのプレイハウス」のクリエイターとして雇われ、同番組で人気を博す。その後も、数多くのアート作品を手掛けてきたが、プロとしての仕事と個人のアートワークの狭間で格闘し始めていた。ところがある日、あるプロジェクトを依頼され、そのプロジェクトを通してアーティストの自分を見つめ直していくというドキュメンタリー作品。

 ニール・バークレー監督は、アーティスト、ウェイン・ホワイトについて「12年前に僕はあるデザインスタジオのインターンをしていて、当時のウェイン・ホワイトは、CMのデザインなどにかかわっていた。僕自身もテレビ番組『ピーウィーのプレイハウス』や『ビークマンズ・ワールド』などを子どもの頃に観ていたために、彼のことは知っていたんだ。僕らの世代は、かなりこれらの番組に影響を受けていたからね。当然、僕の頭の中では彼のストーリーを映画として描いたら面白いとずっと思っていたんだ。なぜなら、彼は面白い性格で、それにバンジョーなども演奏できる、とてもユニークな人物だからだ。だから、彼を題材にした映画を、なぜ誰も今まで作らなかったのか不思議なくらいだよ」と明かした。

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 様々なアートに携わるウェイン・ホワイトは、アーティストには特別な思い入れがある。「(アーティストは)どんな時も忍耐が必要で、それに自分の意思に従って好きなことをやり続ける必要もある。大概、世間は常識の中でリスクを負わずに、自分の好きなことをやらせてくれない環境にあるだろ。だから、この映画ではリスクを背負って、常識を持たずに、どんな馬鹿げたプランでも、それに従事しろと言っているんだ」と語り、さらに「僕が大学時代にパンクロックを扱ったパペット人形劇に挑戦したときは、多くの生徒が僕をイカれた奴だと思って見ていたよ(苦笑)。ニューヨークに移ったときも、こんなクレイジーなことをやっていないで、早くお金になるアートに集中してみたらどうだ!とも言われたよ。僕が最も気に入っているパペットのショーは、こんな風に人々からクレイジーだと思われていたけれど、後に『ピーウィーのプレイハウス』で受け入れられたことで、僕に最も成功をもたらしてくれたんだ。それは、自分のアート作品にこだわりを持って作ってきたからこそ成功したんだ」と語った。

 今作の仕上がりについて、ウェイン・ホワイトは「誰もが共通に、自分の人生を映画化してほしいと思っていると思う。僕にとっても、最も影響力のある“映画”というアート形態で扱われたのは幸運だったと感じているんだ。音楽と映画は、アートの中でも人間の心に最も早くうったえかけることができる作品で、さらにその作品に関して人々から反響を受けることのできる素晴らしいものだ。個人的にこの映画は、誰にでも観てもらいたいが、特にクリエイティヴな人々に観てほしいと思っている」と笑顔で話した。

 映画は、アーティストとして苦悩や葛藤する姿よりも、何よりもアーティストとして作品を生み出す喜びに満ちあふれ、子どものように楽しんでいるウェイン・ホワイトが興味深く描かれている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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