市原隼人、ドラマ版「カラマーゾフの兄弟」で熱いキャラを封印!クールでニヒルな役柄で新境地
4日、世田谷区砧のTMCスタジオでドラマ「カラマーゾフの兄弟」制作発表会見が行われ、市原隼人、斎藤工、林遣都、吉田鋼太郎が出席し、意気込みを語った。
「カラマーゾフの兄弟」制作発表会見写真ギャラリー 市原隼人、斎藤工、林遣都、吉田鋼太郎
19世紀ロシアの文豪ドストエフスキーの傑作小説を、日本を舞台に置き換えた本ドラマ。舞台はある海沿いの街。父殺しの容疑をかけられた3兄弟の姿を重厚に描き出すサスペンス作となっている。
本ドラマで市原が演じるのは、黒澤家次男で若手弁護士の黒澤勲。理知的で理詰め、感傷を嫌うクールなニヒリストといった役柄は、これまで彼が「ROOKIES」シリーズなどで見せた、まっすぐで熱い役柄とはまったくの正反対の役どころだ。「人生でここまで緊張感のある現場は初めて。参加できてものすごく光栄」と切り出した市原はすっかり役に入り込んでいる様子で、「黒澤勲として現場に入ると、とても静かでまわりがはっきりと見えてくる。(心の中に)葛藤や恐怖が浮かび上がってきて怖くなるほど。でもそれが勲という人物なわけで、今はその恐怖も含めて、勲を演じるのを楽しんでいます」とまっすぐな眼差しで語った。
一方、感性豊かなロマンチストで、プレイボーイである長男の黒澤満を演じるのは斎藤だ。彼はこのチャレンジングな企画を「ドストエフスキーを現代でやるなんて、単純にゾクゾクしましたね。土曜夜のドラマは、いい意味でやんちゃな冒険ができる枠。スタッフ、キャストともども、強大な敵と立ち向かいながら、丁寧に捜索していくと言う感じですね」とこちらも気合い十分だ。
さらに蜷川幸雄の舞台に数多く参加する吉田が、黒澤家当主の黒澤文蔵を演じていることも話題だ。「酒好き、女好き、というのは地でやっています」と冗談交じりに切り出した吉田は、黒澤家の悪の象徴として、息子に憎まれていく文蔵を演じたことについて「わたしからこんな3人の美青年が生まれるのは無理があるとは思いますが(笑)。ただ、この3人との芝居は、面白いことがたくさんあって。これはすごいものになりそうだという予感があります」とこちらも手ごたえを感じているようだった。(取材・文:壬生智裕)
ドラマ「カラマーゾフの兄弟」は1月12日夜11時10分より、フジテレビ系列にて放送開始