どっちが好き？映画に登場する美しい魔女と不気味な魔女
現在公開中の映画『オズ はじまりの戦い』ではミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズがふんする美しすぎる魔女たちが話題になっていることにちなみ、彼女たちのような美しい魔女、そして反対にいわゆる「魔女」らしい不気味な魔女が登場する映画に迫ってみた。
魔法を使える二大ナニーといえば、『メリー・ポピンズ』のメリー・ポピンズ（ジュリー・アンドリュース）と『ナニー・マクフィー』シリーズのナニー・マクフィー（エマ・トンプソン）だろう。しかし、バラ色の頬のかわいらしいメリー・ポピンズと、つながった眉毛、こぶだらけの鼻、顔のイボ、1本突き出した前歯を持つ不気味なナニー・マクフィーの外見は正反対だ。
また、メリー・ポピンズの魔法が子どもたちを喜ばせるための楽しいものであるのに対し、ナニー・マクフィーの魔法は彼らを戒めるためのちょっと怖いものであるという違いも。それでもメリー・ポピンズ同様に子どもたちから好かれ、さらには信頼も勝ち得るナニー・マクフィーのナニーとしての実力と魅力は計り知れないといえるだろう。
魔女姉妹が登場する映画では、ロマンチック・ファンタジー『プラクティカル・マジック』とディズニー製作のカルト作『ホーカス ポーカス』が好対照。前者ではサンドラ・ブロック＆ニコール・キッドマンが男をとりこにする魅力を持つ美人魔女姉妹にふんし、後者ではベット・ミドラー、キャシー・ナジミー、サラ・ジェシカ・パーカーという魔女顔の女優陣が子どもたちの命を狙うコテコテの魔女3姉妹を演じている。テイストは違えども女優たちの共演を楽しめる良作だ。
ちなみに『オズ はじまりの戦い』には、前述の女優たちがふんする美しい魔女以外にも、緑色の肌で指には黒く長い爪、全身黒ずくめの恐ろしげな表情の「緑の魔女」やサム・ライミ監督の前作『スペル』に登場するような老婆の魔女も姿を見せる。美しすぎる魔女が登場するからこそ、不気味な魔女たちの存在感も一層際立っている。どちらの魔女により目を引かれるか、ぜひ劇場で試してみてほしい。（編集部・市川遥）
映画『オズ はじまりの戦い』は公開中
