グリム兄弟は魔物ハンターだった!?おとぎ話ブームの決定打となる傑作ドラマが初上陸！

　犯罪捜査×ダーク・ファンタジーという新たなハイブリッド・ジャンルを生み出し、全米で根強いファンを獲得しているドラマ「GRIMM/グリム」が待望の日本初上陸を果たす。

　主人公は殺人課の若き刑事ニック。ある時、彼はグリム童話の作者であるグリム兄弟が実は魔物ハンターであったこと、そして自分がその末裔（まつえい）であることを知る。そう、おとぎ話に出てくる魔物たちは実在していたのだ。そこで、人間の姿に変身して日常生活に紛れ込んだ魔物たちを見分ける力を持つ彼は、平和主義者のブルットバッド（おおかみ男）モンローの協力と助けを得ながら、さまざまな怪事件の裏にひそむ恐るべき魔物たちと対決していく……という何とも奇想天外なストーリーが展開する。

　近年のハリウッドではおとぎ話や児童書を題材にしたダーク・ファンタジーがブーム。『赤ずきん』や『スノーホワイト』『ホビット 思いがけない冒険』などの映画が次々と大ヒットし、「ゲーム・オブ・スローンズ」や「Once Upon a Time（原題）」といったテレビドラマも話題だ。グリム童話を中心に世界各国のおとぎ話や伝承を各エピソードのモチーフにした「GRIMM/グリム」は、まさにそうしたブームの決定打といえよう。

　おとぎ話特有の残酷さや教訓を生かしつつ、人間や社会のダークサイドを浮き彫りにしたストーリーは秀逸。魔物の世界にも善と悪の勢力が存在し、権力をめぐる陰謀がひそかに張り巡らされているという設定もスリリングで目をひく。

　また、舞台となるオレゴン州の豊かな大自然や伝統文化は中世ヨーロッパを彷彿（ほうふつ）させる雰囲気があり、さらに元ネタとなるおとぎ話のヒントを画面の随所にちりばめることで、通常の犯罪捜査ドラマとは一線を画すファンタジックな映像美を楽しませてくれる。魔物たちの独創的なクリーチャーデザインや特殊視覚効果も見もので、海外ドラマファンのみならず映画ファンも必見の傑作ダーク・サスペンスだ。（なかざわひでゆき）

「GRIMM/グリム」は海外ドラマ専門チャンネル スーパー！ドラマTVにて5月28日（火）独占日本初放送スタート！