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北朝鮮入国禁止のヤン・ヨンヒ監督、表現活動支える強さの理由とは

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密着ドキュメンタリーが再放送されるヤン・ヨンヒ監督
密着ドキュメンタリーが再放送されるヤン・ヨンヒ監督

 映画『かぞくのくに』の映像作家ヤン・ヨンヒが、赤坂のWOWOW本社で行われた「はじめてのノンフィクションW~映画編ティーチイン~」イベントに来場し、自身を題材にしたドキュメンタリー番組と、自らを支える

 スポーツ、映画、音楽などに特化した題材を、丹念な取材で描き出すドキュメンタリー番組「ノンフィクションW」。この日のイベントでは、過去放送された中から、特に反響が大きかった3番組を上映。そのうちの1本である「映画で国境を超える日~映像作家ヤン・ヨンヒという生き方~」では、在日コリアン2世の映像作家ヤン・ヨンヒに密着している。

 ティーチインに出席したヤン監督は「ドキュメンタリーを撮っている身でこんなことを言うのも何ですが、カメラに付きまとわれるのってこんなに面倒くさいことなんだと、改めて思いましたね」と苦笑い。

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 番組プロデューサーからは、何年にもわたり「ヤン・ヨンヒを題材に番組を作りたい」とラブコールを受けていたといい「いろんな局に企画書を出しては蹴られ続けて。普通は諦めますよね。それでもヤンさんの人生が面白いから作りたいと言い続けてくれた」と明かした監督。そんな彼らが作った番組についても「わたしでない人がナレーションを書いたとしたら、ちょっとニュアンスが違うなといった気持ちは絶対に出てくるもの。でもこの番組に関してはそういった気持ちはなかった」と感心した様子で語った。

 政治や国家によって家族が引き裂かれるさまを描き続けたヤン監督は、北朝鮮から入国禁止処分を受けている。北朝鮮に住む家族に危害が加えられるかもそれない……という不安を抱えながら、それでも家族の応援があったからこそ、ここまで表現活動を続けてこられた。観客からの「どうしたらそんなに強くなれるのか?」という声に監督は、「本当はか弱いんですよ」と笑いつつ、「恥をかく覚悟をすることと、弱みをいっぱい見せられるような、甘えられる味方を持つことですかね。最近はヤケ酒に付き合ってくれるような友達も減りましたけどね」とジョーク交じりに付け加えた。(取材・文:壬生智裕)

「もう一度見たい!ノンフィクションW『映画編』」全3作品は9月23日午前8時15分よりWOWOWプライムにて放送

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