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さだまさし、知られざる小説家としての日常を語る

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「映画化の打率がいい」と笑顔で語ったさだまさし
「映画化の打率がいい」と笑顔で語ったさだまさし

 息の長い活動で人気を誇る歌手としてはもちろん、さだまさしは手掛けた作品が次々に映画化される小説家としても知られている。4月には開花の時期に合わせて映画『サクラサク』が公開となるが、知られざる作家としての日常や映画好きの素顔をインタビューで明かした。

映画『サクラサク』予告編

 「映画化される打率がいいよね(笑)。これ(『サクラサク』)なんか短編集で四編しか入ってないうちの二つ目ですから(※原作は、短編集「解夏」の中に収められている)。あと二つも、誰かがどうにかしてくれるんじゃないかと思っています(笑)」。

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 自作の多くが映画化される理由について、さだは謙遜しつつも「ストーリー性がある歌を書くときは、映像が浮かびやすい言葉を選んでいくので、そういう癖が身についているのかもしれません」と分析。情景が豊かに浮かぶ言葉や描写に、制作陣を引きつける魅力があるのかもしれない。

 小説の執筆に関しては「もう哀れなほど、常に書いています。暇もないのに書いている。こんなに書いている小説家もそんなにはいないんじゃないですかね」と本人が言うほどで、メールで原稿を送った後も幾度となく手直しを加えるため、「もうわかりましたから寝てください」と担当編集者に返信されたという逸話を持つ。

 そして、「この映画はうれしい作品だった」と『サクラサク』の出来には賛辞を惜しまない。好きな作品に『運動靴と赤い金魚』『初恋のきた道』『山の郵便配達』を挙げ、映画通ぶりを見せるさだは、「『さぁ泣きなさい』っていう場面がなく、ほろほろ涙がにじんでくるような映画が一番好きです」とも話し、本作が上記3作と同じ手触りを持つ作品となったことに満足気な様子だった。

 「ラストシーンは素晴らしくて、やられたと思いました。やっぱりこうなると、大事なのは短編だね(笑)。短編ってスカスカだから、映像作家がいくらでも自分で入れ込める。だからいい短編を書かないとダメ。もっと短編を書こうと思いました」。映画『サクラサク』は作者のさだにとっても、胸に一花咲かせる出会いとなった。

 本作は父親(藤竜也)が認知症を発症したことで家族の大切さを改めて実感した主人公(緒形直人)が、もう一度絆を取り戻そうと家族で旅に出る姿を描いた感動ドラマ。主題歌「残春(ざんしゅん)」(4月2日リリース)はこの映画のために書き下ろしたさだまさしらしいバラード。4月5日より全国で公開される。(取材・文:長谷川亮)

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