「対岸の家事」最終回、中谷がトラウマ母に出した答えに共感の嵐

多部未華子主演のTBS系火曜ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(毎週火曜よる10:00~放送中)が3日に最終回を迎え、長年確執のあった母と向き合った中谷(ディーン・フジオカ)の決断が多くの共感を誘った(※一部ネタバレあり)。
最終回では、ワーママの礼子(江口のりこ)が引っ越し準備と仕事の引き継ぎに追われるなか、詩穂は高校卒業後、家を出てから縁を絶っていた父・純也(緒形直人)と、中谷は幼いころに自身に手をあげた母・理恵(長野里美)と向き合うさまが描かれた。
~以下、最終回のネタバレを含みます~
妻を亡くしてから高校生だった詩穂に家事をすべて押しつけ、青春を奪った純也。詩穂が家を出たのは誕生日の日で、純也は悪気なく「お祝いに今日は詩穂の好きなコロッケがいいかな。用意しといて」と言い放った。二人の確執は深いものだったが、純也が必死に詩穂に歩み寄ろうとしていたこと、彼の住まいから心を入れ替えていることがまざまざと伝わってきたことから、視聴者の間でまだ“余地あり”なムードになっていたが、一方で手厳しい反応だったのが中谷の母。
中谷には幼いころに母にミキサーで殴られ血を流すというトラウマがあり、それが今も彼の心をむしばんでいたことから、中谷が母に会いに行く前から「許さなくていい」という声が多数。中谷と顔を合わせると「いくらでも謝るから許して」と悲痛の表情を浮かべる理恵だったが、視聴者は「楽になりたいようにしか見えない」「謝ったら許してくれると思っていそう」と冷ややか。そんな母に中谷が出した答えは「いつか、母さんに会いたいと思える日が来たら俺から連絡する」「それが1年後、3年後、10年後なのかはわからない。でも本当に僕のことを尊重するなら待っていてほしい」というもの。
努めて感情的にならず冷静に精一杯の言葉を告げた中谷に、SNSでは「それでいいと思う」「よく言った!」「頑張ったなあ」「いい結論だと思う」「チャンスはあげられたのね」「精一杯の譲歩」「中谷さん成長したな」と多くのエールが寄せられた。
なお、中谷を巡っては爆笑場面も多数。詩穂が虎朗(一ノ瀬ワタル)、苺(永井花奈)と家族写真を撮影する際にはなぜか中谷夫妻も同席し、「なんで中谷さん、ここにいんの…?」と困惑する虎朗をよそに、中谷が「詩穂さん顔を右に5度」「虎朗さんはもう少しあごを引いてください。あ、それだと引きすぎですね」「もっと自然に笑ってください」などと口うるさく“ディレクション”。七夕パーティでは詩穂が礼子のために仕掛けたサプライズを盛大に“失敗”し、彼が短冊に書いた細かく長すぎる願い事にはツッコミが続々。
一方で、“(中谷の育休が明けたら)いつかはこんな風にあえなくなると思うと寂しい”という詩穂に「子供たちがいる限り良き同僚」と誓う姿が多くの胸を揺さぶり、彼の目覚ましい成長を感じさせた。(石川友里恵)


