小野大輔、自分を声優の世界へと導いた「ジョジョの奇妙な冒険」への愛情を熱く語る
声優の小野大輔が30日、スペースFS汐留で行われたテレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」完成披露試写会に来場し、ジョジョ愛を熱く語った。
原作の第1部・第2部のテレビアニメ化に続き、いよいよ第3部のアニメ化が決定。第2部の主人公であるジョセフ・ジョースターの孫である空条承太郎を主人公に、現代によみがえった宿敵DIOの呪縛によって余命50日となった母ホリィを救うためのエジプトへの旅路が描かれる。
スーツ姿で現れた小野は「ついに皆さんにお披露目できる日なので、これは正装だろうと。スタイリストさんがはりきってくれました」と切り出すと、「待ちに待った第3部のアニメ化ということで、完全にファン目線でありがとうという思いです」と晴れ晴れとした顔を見せた。
「大学時代にこれからの自分の指針を決めてくれた作品。声優として仕事をしているのも元をただせばジョジョだった」と振り返った小野は「たとえば第3部で『道とは切り開くものだ』という言葉が出てきて。それを読んだときに『そうだよな。誰も決めてくれないよな』と思ったりして。人生の道しるべとして読んだ作品でした」としみじみ。それだけにアニメ版には「どんな役でもいいから出たい」と思っていたそうで、「主人公の空条承太郎として選んでいただき、本当に光栄」と笑顔を見せた。
その思いを受けた本作プロデューサーの笠間寿高が「我々スタッフも、原作好きなメンバーが集まっている。アニメを作るものとして（原作に）お返しをしなければならない」と覚悟を語ると、小野も「ジョジョ好きな人たちが、好きだという思いで作っているのがよくわかるんです。（ジョジョに登場する）スタンド使い同士が引き合うように、（スタッフ同士も）魂が引き寄せ合うんだなと。ちょっとじんわり感動しています」としみじみ語ると、「ジョジョ愛というものがグッと感じられるフィルムになっております。承太郎の“承”という言葉とおり、1部、2部で育てられたジョジョ愛を、3部でより深くお届けして、その後に続く黄金の魂を伝えていきたいのでよろしくお願いします」と会場に呼びかけた。（取材・文：壬生智裕）
「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」は4月4日24時30分よりTOKYO MXほかにて放送開始
