広末涼子、連続殺人の容疑者役で新境地
女優の広末涼子が1日、主演ドラマ「聖女」(NHK、8月19日スタート)の会見を都内・同局で行い、連続殺人の容疑者を演じる同作について「面白くてやりがいのありそうな脚本で、演じていく中でどんどん深さと難しさに向き合いながら初めての悪女にチャレンジ」したと思いを語った。
同ドラマは、これまでに「セカンドバージン」などの話題作を放送してきたNHK「ドラマ10」枠で新たに放送されるラブ・サスペンス。高校生と家庭教師という間柄だった男女が弁護士(永山絢斗)と連続殺人の容疑者(広末)として再会を果たした狂おしくも切ない愛の物語を描く。
広末は「いわゆる世にいう悪女ではなく、聖女に見えるかもしれなし、悪女と思う人もいるかもしれない」とキャラクターのミステリアスな一面も明かし、「それでも女性に共感していただける女性像を表現していけたらいいなと、相談しながら演じ切ることができました」と新境地に胸を張る。
また、「『わたしにそんなこと、できるわけないじゃない』『人を殺せるはずないじゃない』というセリフは彼女の真実だと思っているので、本当に無罪なのか、真相はどうなのかを楽しみにしてもらいたい」とメッセージを送り、「わたしは一つもウソは言っていないと思います。そう思って観ていただければ、答えが出るのでは」とヒントも投げ掛けた。
役に共感するところもあるといい、演じる女性がある強い目標のために生きてきた背景に触れ、自身の「小さいころに女優になりたい」と思って生きてきた人生と重ねて「そこに向かう執念みたいなものや、目標に近づく努力をしたという意味では共感できました」と明かし、「だから、彼女から出てくるリアリティーのあるセリフはたくさんの女性に共感していただけるのではないかと思います」と期待を込めた。
そして、三角関係に発展する物語のクライマックスでは女の戦いもヒートアップ。相手のキャラクターが「健康的で真っすぐで、ピュアで太陽みたいな子なので、陰に引きずり込むくらいのお芝居をさせていただきました」とユーモアたっぷりに語り、場内の笑いを誘っていた。会見には恋敵役の蓮佛美沙子と、岸部一徳も出席した。(中村好伸)
連続ドラマ「聖女」は8月19日よりNHK総合にて放送開始(毎週火曜・午後10時、全7話)