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美人作家・山内マリコ、若尾文子コスプレで市川雷蔵の魅力熱弁!

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雷蔵作品の魅力を語った山内マリコ
雷蔵作品の魅力を語った山内マリコ

 映画デビュー60周年を迎える往年の人気俳優・市川雷蔵さんの代表作47作品を一挙上映する映画祭「雷蔵祭 初恋」の公開記念トークショーが3日、角川シネマ新宿で行われ、作家の山内マリコが来場、雷蔵さんの魅力を語り尽くした。

 短編集「ここは退屈迎えに来て」などで知られる山内は、名画座巡りが趣味で、日本のクラシック映画にも造詣が深いことからゲストとして来場。日本のクラシック映画にハマったきっかけは、レンタルビデオ屋で増村保造監督×若尾文子の黄金コンビの第1作『青空娘』を観たこと、と切り出した山内は、この日の白いブラウスに赤いスカート姿について「今日は(若尾の)コスプレをしてきました」と解説。会場の観客から拍手を受けていた。

 この日は、増村保造監督、新藤兼人脚本の『華岡青洲の妻』(1967)を上映。本作は、全身麻酔のための麻酔薬を実用化させる医師(雷蔵さん)のために、人体実験を買って出る「妻(若尾)と母(高峰秀子)の確執、女の戦い」という文脈で語られることの多い作品であるが、山内は「改めて観てみると(ポイントは)そこではないなと思いました」とコメント。

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山内マリコ
若尾文子コスで登場?

 その真意について「雑誌の(本作の原作者)有吉佐和子さん特集で(作家の)橋本治さんが書いていたことなのですが」と前置きしつつも、「あやや(若尾)が、デコちゃんさま(高峰)に対して、『お母様すてき、あんな風になりたいわ』という、憧れが描かれていると。その目線で改めて観てみると確かにそうだなと思って。『プラダを着た悪魔』のような、憧れている人に近づきたい気持ちを描いている作品なんだなと感じました」と山内は付け加える。

 初めて観た雷蔵作品は、雷蔵さん演じる足袋問屋の若旦那が女性遍歴を重ね、大阪商人の気概を培っていく姿を描いた市川崑監督の『ぼんち』(1960)だという山内は、「わたしは若尾文子さんのことをあややと呼んでいるのですが、あやや目当てで『ぼんち』を観て、『この人、すごい』と思った」と述懐。さらに印象に残っている作品として、希代のプレーボーイ世之介を雷蔵さんが演じた『好色一代男』(1961)を挙げると、「見方によっては女の敵になりそうな人だけど、なぜか雷さまがやると不思議とセクシーというか、とてもチャーミングなんですよね」と女性ならではの視点で雷蔵さんの魅力を語った。(取材・文:壬生智裕)

特集上映「雷蔵祭 初恋」は19日まで角川シネマ新宿にて開催中

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